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抗がん剤をファーストチョイス
するのは日本だけ

 

 
これは(※表参照)、国際がん学会のデータです。
   抗がん剤を使うと、がんは小さくなる。ただ、副作用が出てきてやめる。またがんは大きくなる。抗がん剤に縮小効果はあるんです。ただ、どれだけ生きますか?国際がん学会のデータで、何もやらないで1年で亡くなったがん患者さんと、抗がん剤を処方して1年半で亡くなった患者さん、結局、延命といっても半年やそこらなんです。
   この12、3年前から、国際がん学会の一部の雑誌に、欧米のがん専門の大学教授たちの、only a fewmonths extra survival (わずか2、3ヵ月の延命で苦しんで死ぬ)という論文がいっぱい出ているんです。私には白血病で亡くなった剛と腹違いの息子がいまして、医者をやっています。13年間、千葉のがんセンターにおりましたが、数年前、私の治療法方に感銘し、土佐清水病院に来まして、今、入院患者のほとんどを診察してくれています。この息子はしょっちゅう国際がん学会に行っています。帰ってきて言うには、「お父ちゃん、すごいね。今、欧米ではファーストチョイスでは抗がん剤はやっていませんよ。どうせ死ぬんだったら、どうせ2、3ヵ月の延命だったら、苦しんで死ぬな。おいしいものを食べて余生を送れと、父ちゃんと同じことを言いだした。ただね、患者の家族が抗がん剤やってくれと言ったら、やるけれども、ファーストチョイスではやりませんよ。がんだから抗がん剤、健康保険が効くから抗がん剤、しかも、延命効果があろうとなかろうとやるのは、今や先進国では日本のお医者さんだけですよ」と。

 

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