丹羽
靱負 土佐清水病院
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要旨:1970年代より環境汚染がピークに達し、窒素化合物及びオゾン層の破壊により増量した紫外線の産生する活性酸素が、アトピー性皮膚炎患者の激増・重症化をもたらし、更に癌、重傷膠原病患者の増加、重症化を招いている。これに対する治療法として西洋医学では細胞障害性が強くて、癌よりも人間を先に苦しめて殺傷してしまう chemotherapy, radiation therapy に、病気の完治につながらず、従って長期間使用を余儀なくされ、致命的な副作用の出現するステロイド療法などしかこれらの難病に対する治療法がない。一方、副作用のない天然の生薬にはそれほどの治療効果が期待出来ないのが現状である。演者は副作用のない天然の植物種子を、遠赤外線焙煎・麹発酵及び油剤化することによって、天然の生薬中に含有される抗酸化物質や、制癌物質を active な free の活性型にする加工方法を会得し、副作用がなく効果の優れた10数種類の天然の生薬の開発に成功し、重症アトピー性皮膚炎、進行・末期癌、重症膠原病患者の治療に使用している。結果は、進行・末期癌患者及び SLE、皮膚筋炎などの重症膠原病患者、また年間1万人を超す重症アトピー性皮膚炎患者に対し、chemotherapy, radiation 更にはステロイド療法に勝るとも劣らぬ治療成果をあげている。演者は、今回その生薬開発方法並びに生薬の治療効果について発表する。
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※ この内容は第9回生命情報科学シンポジウム内特別講演にて発表されたものです。 |