X 西洋医学の chemotherapy,steroid 療法の限界とその副作用

  以上のような現状において演者は、十数年前までは西洋医学のみに頼っていたため、癌には抗癌剤(chemotherapy)、放射線治療(radiation)、膠原病に対してはステロイドの内服、またADに対しては高濃度のステロイド外用剤が医学の全てだと思って自分自身もこの治療をやって来たが、10数年前に愛児が急性骨髄性白血病に羅患し、1年3ヶ月でchemotherapy の副作用で地獄絵をみて、もがき苦しんで昇天していった。この時、演者の考えたことは、癌にかかった場合、よほど早期に手術摘出の可能な場合を除いて、癌というものは人間の体の中に、正常な人間の細胞と共に、それよりも何十倍も強い癌細胞が共存しており、抗癌剤はある程度癌を縮小させ、マーカーも改善し、一時小康状態を保たせるが、決して完治するものではない。一方、癌よりも遥かに弱い人間の正常な細胞はこの抗癌剤でたたかれ、脱毛、嘔吐、食欲不振で衰弱する一方で、抗癌剤を一時中止しんければならなくなり、中止すると癌はすぐに再燃、増大し、また抗癌剤を始める。また人間が苦しむ。それを繰り返しているうちに、強力な癌よりもずっと弱い人間の方が先に苦しんで死亡してしまう。これは現代西洋医学どこの病院にいっても中期以降の進行癌の患者さんは全員この治療パターンをとらされ、最後には殆どの患者さんの直接死因は、癌で死ぬよりも抗癌剤の副作用で死んでいることになるのである。
    また、ステロロイドは何も病気を完治させていない、症状を抑えているだけである。重症の膠原病、難病は決して完治するものではなく、治療を中止すると再燃する、従ってステロイドを長期内服させねばならない。長期内服しているうちに、糖尿病、緑内障、白内障、胃潰瘍、更には骨が希薄化、脆弱化し、更に筋肉の崩壊を招き、最後には副作用で死亡することが多い。また、AD患者は、その増加・悪化が環境汚染が原因であるので完治せず、ステロイドの高濃度のもを外用し、その結果、皮膚の線維芽細胞が萎縮し、そのうちに皮膚の内出血、希薄化を招き、みじめな皮膚をさらけだす結果になる。