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西洋医療のルーツはアーユルベーダ、
中国医学、ユナタ医学、世界3大伝統医学

 

 
「医療の歴史をたどっていくと、大昔は宗教が病を治すとされていました。けがをする、病気になる、痛みもあるけど治らない。そこで祈祷などをしていた。神への恐れがありました。その後、いまから5千年前。インド、中国、アラブイスラムに3大伝統医療学が生まれました。インドのアーユルベーダ、中国の中国医学、アラブイスラムのユナニ医学。この3つが世界の3大伝統医学と言われています。実は西洋医学が生まれた元はこれらの東洋医学、アジアから始まったのです。みなさんこのことには誇りを持って下さい。これがギリシャやローマを経てヨーロッパに広がって化学と結びついたんです。それが西洋医学です。
   化学には3つの定義があります。ひとつは客観的。A先生とB先生、ふたりの医者が同じ人を診察して、医者の主観で診察結果が変わってはだめですよね。同じような診断が出て、同じような治療がされなければいけない。これが客観的。次に再現性。昨日の診断と今日の診断が変わらない。そして普遍性。アメリカで行った手術が日本でも行われる。この3つの化学が西洋医学と結びついて急速に発展したのです。この3つがあれば誰でも理解できるから簡単ですよね。だから急速に世界中に広まった。西洋医学の始まりは、たかだか100年まえのことです。麻酔、消毒、輸血ができるようになったところから始まっているのです。
   どれが近代医学(X線、心電図、血液分析、抗生物質)になって、現代医学(超音波、CT、MRI、レーザー、人工臓器)になって、先端医学(遺伝子治療、宇宙医学、VR=ヴァーチャルリアリティ医療)になったんです。
   そしてこれからは未来医学。それが統合医療なんです。つまり統合医療というのは、五千年も前からの古い伝統があって、西洋医学という化学の過程を経て、すべてが結びついて統合医学となるのです。
   近代医学というのは統計的です。例えば、たばこを1日に100本くらい吸うヘビースモーカー3万人くらいの統計をとると、3人に1人、33%の確率で肺がんになります。これは事実です。しかし、ヘビースモーカーでも肺がんにならない人が半分以上いるわけです。逆にたばこを吸わないのに肺がんになる人もいます。これは何か。それは西洋医学が例外という言葉で切り捨ててきたものです」
 

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