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元医大教授が
がん標準治療に異議

 
   医療に関する最近の週刊誌の記事で、いちばん興味深かったのは、サンデー毎日です。5月から数か月の連載で、元京大医学部教授が標準がん治療(手術、抗がん剤、放射線を中心とした治療法のこと)に異議を唱えた、という記事でした。
   一回目の冒頭リード文には「東京大医学部と東西の双璧をなす京都大医学部の元教授が、あろうことか標準がん治療に公然と異議を唱えた。がん治療の新たな方向性を模索している和田洋巳医師(75歳)が提言する集中連載。医学界に衝撃を与える前代未聞の告白録である」
   多少大げさではありますが、日本のトップの元医大教授が、がん標準治療に異議というのは画期的なことかもしれません。
   和田先生は京大時代、呼吸器外科の医師として数多くの肺がん手術を執刀してきました。2007年に教授を退官し、自身のクリニック、からすま和田クリニックを開設して現在に至っています。普通、京大や東大の医学部教授にまでなる先生は、全国の病院から院長候補に引っ張りだこだという話を聞いたことがあります。事実、和田先生にもとにもそのような話はいくつかあったそうです。しかも高額な年収を約束されたのです。それなのにリスキーな自身のクリニックを開いたのには理由がありました。それは、これまで2000例を越える肺がん手術を行ってきた先生が、どんなに完璧という手術をしても、その4割の患者が再発したという事実でした。また術後に抗がん剤を投与しても再発する患者さんがいる。それらの疑念を抱えながら目の前の手術に明け暮れたそうです。
   なかでも肺がんの再発はステージ4の治らないがんとみなされていました。それでも標準治療を行い、ほとんどの患者さんが過酷な抗がん剤治療をしていたことに対し、先生は実に率直に「その点については大きな疑問や予盾、脱力感を感じていました。抗がん剤には毒性があることはわかっていても、他に手立てがなく、抗がん剤治療を行っていました。患者さんはつらい副作用に苦しみ、そして使える抗がん剤が尽きれば死を待つのみ。中には、抗がん剤の毒性死したとしか思えない患者さんもいました」と話されています。
 

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