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生涯現役。10年後の夢は
診療しながらパタリと逝くこと

長瀬    いちばん気をつけなきゃいけないのは、やっぱりなんといっても西洋とのバランスですよね。

丹羽    そう。日本は西洋医学がしっかりしているからこそこういうことが言えるしできるんです。

長瀬    となると、中国や中医学だけの方はどのようにしているんでしょうか?

帯津    うーん、それがね、日本の医師免許を持っていて中医学専門にやっている人たちはまだいいと思うんですが、そうでない、針灸専門の人など中医学だけの人が中国から相当来てて、こういう人たちが西洋医学はやらないほうがいいということを平気で言うんですね。これが良くないです。患者さんの選択肢を奪ってかえって悪化させちゃう。

長瀬    CTや血液生化学検査をしないで、ほとんどが脈をとって霊視のようなことで判断するわけですからなかなか怖いものがありますよね。

帯津    やはり全体を診ることが大事で、ホメオパシーでも少しかじることこれに没頭して天下をとったような気になって、すべてをホメオパシーで片付けようとするんです。そうじゃなく、ちゃんと西洋医学も、中医学も頭の中に置いてのホメオパシーなんですよね。

丹羽    先生のとこは音楽療法もやってらっしゃるし、太極拳もやる。腹式呼吸は副交感神経を刺激するからいいんですよ。そうやっていろんなことを組み合わせるから効いてる。本当にいい医者はひとつだけじゃなく、いろんなことを組合わせてる。それが統合医療というものです。そして、西洋医療のいいところでけ持ってくる。それがホントの医療。

帯津    本当に、そう思いますね。いや、丹羽先生は私が想像していた以上に楽しくていい先生ですね(笑)。

丹羽    こちらこそ、今まで会わなかったのが不思議なくらい。こらからはいろいろ協力し合っていきましょう。うちの患者さんもお願いしますから、紹介状書いたら優先に(笑)。

帯津    丹羽先生の頼みなら聞かないわけにはいかないですよー(笑)。

長瀬    最後におふたりの10年後の夢はなんですか?

帯津    今の道を行くことですかね。成功しなくてもいいからどんどん行く事(笑)。そこに向っていくことに意味があると。

丹羽    まったくいっしょですわ。何が待ってるかわからないけど、突き進んでいく。人生、それがロマンですよ。

長瀬    では生涯現役ですか?

帯津    もちろん。現役で倒れて死ぬこと。

丹羽    うまいものを食べて、診察しながらコロッと死ぬ(笑)。

帯津    同じです(笑)。

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