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 レポート 032


−1.妊婦のインフルエンザ予防接種−
−2.シェーグレン症候群について−    
−3.掌せき膿疱症−                        
愛飲者からの質問 F
 
   今回はぜひ丹羽先生に聞いてもらいたいというSODの愛飲者の方々からの質問に答えていただきました。
 
   □ 妊婦のインフルエンザ予防接種 □
 
   ひとつ目の質問は、インフルエンザの予防接種です。この質問は以前に[治療レポート 015]でお年寄りや抵抗力の弱っている人は予防接種は控えたほうがいいと紹介しました。そのときの先生のお話を少し抜粋します。
「そもそも予防接種というのはインフルエンザならインフルエンザを、能力を落としてちょっと入れるんだ。それを弱毒化と言う。例えば1000くらいあるウイルスを1くらいに薄めて体内に入れるわけだ。1000全部が入ってくると大変だけど、1くらいなら、体がそれに対して抵抗力を作ろうとして免疫機能が働いて抗体を作っていく。予防接種はそれをねらっているんだな。だから効くことは効く。
   しかし、気をつけなければならないのは、生まれつき抵抗力を作ることできない人がいること。膠原病やがんの末期の人なども抵抗力を作る余裕がないから、そういう人にインフルエンザの予防接種をしたら、ウイルスを例え1000分の1に薄めても本当のインフルエンザになってしまう。抗がん剤治療をしている人は、正常な細胞も殺されているから、抵抗力がないわけだ。
   こうひとつ気をつけなければならい人は、ステロイドを長期に飲んでいる人。こういう人も抵抗力がなくなっているから、インフルエンザの予防接種はしてはいけない。もしもやったら本当のインフルエンザになって死んでしまう」
   ということですが、今回の質問はそのことを踏まえ、妊婦さんは受けたほうがいいのかどうか、また、その場合、生まれてくる子供に影響はないのかということです。
「大丈夫です。ただ、流産の気があって、流産を止める薬を使っている人以外は大丈夫です。子供にもまったく影響はないです。むしろ、インフルエンザにかかってしまうほうが影響がありますから、ぜひ予防接種をしてください」
   一ヶ月ほど前からメキシコに端を発した新型インフルエンザが猛威をふるっています。予防のワクチンにかからないように自己防衛する必要があります。なるべく人がたくさん集まる場所にいかないこと。外出から帰ったら必ず手を洗い、うがいをすること。そして、室内を乾燥しすぎないようにすること。さらに十分な休養とバランスの取れた栄養をとり、抵抗力を高めることにつきます。
 
   □ シェーグレン症候群について □
 
   続いては、シェーグレン症候群におけるSODの有効性についてという質問をいただきました。
   この病気は、自己免疫疾患といわれる一群の病気のひとつで、膠原病の一類型といわれています。主に涙腺や唾液腺が炎症を起こして、分泌液が減少することによって乾燥症状が現れる病気として知られています。スウェーデンの眼科医シェーグレンの名にちなんでつけられたものです。
   シェーグレン症候群は、膠原病、リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、混合性結合組織病の合併が見られない一次性と呼ばれるタイプと、他の膠原病と合併する二次性と呼ばれるタイプに分類されます。一次性には涙腺や唾液腺のみに病変が限られる腺型と病変がリンパ節、肺、肝臓、腎臓などに波及する腺外型と分けられます。圧倒的に女性に多く見られる病気で、年齢は10代から高齢者の方まで幅広く見られます。多くは40歳、50歳で発症。中高年に多い病気といえます。
「この病気にSODは、ほかの疾患に比べるとあまり効果的ではないですね。命を取る病気ではないから、涙が出るのと、口が渇くのだけ辛抱することくらいです。パロチンという薬とSODを飲んで辛抱していなさいということです。とりあえずSODを飲んでいれば進行は抑えられるから」
 
   □ 掌せき膿疱症 □
 
   最後の質問は、SODは掌せき膿疱症に効果的かどうかです。
   掌せき膿疱症といのはウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひらや足の裏に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。ときに、足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることもあります。皮疹は小さな水ぶくれが生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶたとなり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。後にこれからの皮疹が混じった状態になります。出始めに、よくかゆくなります。また、鎖骨や胸の中央やその他の関節が痛くなることがあります。
「これも治らない病気の一種ですね。外来でいいのでうちに来て、SODの軟膏を塗るといいです。SODを飲みながら軟膏を塗るとかなり効果的です。ほっておいたら危ない病気ですから、きちんと治療の必要があります」

 


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