先日、NHKで放送されたドキュメンタリー「二本の木」。そのなかでも小沢千緒さんが土佐清水病院に入院されたいたときの様子が紹介されていましたが、どうも普通の病院とは違う雰囲気だと思われた方が多かったようです。病院内で歌を合唱していたり、近所の漁港や山を散策していたり、なんだか入院患者さんたちがみなさん楽しそう。土佐清水病院とはいったいどのような病院なのか、また、入院したらどのような治療を受けられるのか、丹羽先生にうかがってみました。
土佐清水病院は四国、高知県の西南端に位置します。高知駅から特急で2時間、さらにバスで1時間という不便な場所ですが、不便イコール空気がきれい、風光明媚。先生はいつもいいます。
「まず、空気がきれい。土佐清水はトラックなどの車が通り抜ける幹線道路というものがない。土佐清水に用があってくる車しかない。だから日本でいちばん汚染されていないところだと思っている。この空気を吸っているだけで元気になる」
丹羽先生が設立された土佐清水病院はそんな環境のなかにあります。近くを四万十川が悠々と流れ、足摺岬から広大な太平洋を望む港町。新鮮な魚介類がいつも豊富にあり、ここにいると時間の流れがゆったりとしているような気がします。きれいな空気のもと、適度な運動とストレスのない生活。肉乳製品を控えたバランスの良い食事。ここは丹羽先生がいつもおっしゃている、病気にならない要素がすべてそろっているのです。
―――土佐清水病院が普通の病院と違う大きなポイントは?
「土佐清水病院にあるのは、新鮮な空気≠ェいちばん。次にサンドバス=Bマグニーとう太陽エネルギーを強力に放出する石を使った風呂に入ること。これは人間の正常な細胞が活発に動き出すんです。正常な細胞を元気にして悪い細胞を叩いて治す。これはがん、膠原病、アトピーなどすべての疾患に効きます。それから『尿療法』。これは、いわゆる民間のおしっこをそのまま飲む尿療法とは違います。おしっこをそのまま飲むのはいけない。といのは、尿毒症になるから。うちは違います」
―――どうして尿の成分が病気に効果的なのですか?
「そもそも膠原病やがんというのは原始人にはなかった病気なんです。原始人や動物は、自分で体の中に抗体を作ってがんや膠原病を抑えて治していたんです。ところが現代人や人間と生活を共にしているペットは、がんや膠原病を抑える抗体をおしっこから出してしまうようになったんです。だからおしっこの中の抗体が効くわけです。これは他人のを飲んでも意味がない。自分のおしっこのなかの抗体を飲まないと意味がないんです」
―――おしっこをそのまま飲むのではないということは、どのようにして抗体を?
「うちは抗体だけを抽出できる機会を作ったんです。患者さんの朝一番のおしっこを採ってその機械にかけるんです。そうすると抗体だけが分離します。だいたい200tの尿に対して10tできます。それは透明で匂いもまったくありません。それを飲みます。これを成分尿療法といいます。それにあとは『ビタミン剤や強肝剤などを入れた、身体が元気になる薬』を作っているので、それを毎日注射します。それと、『がん、膠原病を抑える免疫細胞が元気になる薬』も作っていて、それも毎日注射します。それからがん患者さんには『朝鮮人参、冬虫夏草から作るがんの特効薬』も点滴します」
―――重症の方でもみなさん3ヶ月以内で退院されたいますが、
そのあとは全国にある診療所に通院ということになるのでしょうか?
「そうそう。非常に重症の方は、やはり通院で飲み薬だけというのでは難しいので入院してもらうのが望ましいですね。それで病気をおとなしくさせておいて通院で完治させるというのがうちのパターンです。例えば、がんで通院だけで治る確率が40パーセントの人が土佐清水に入院すると治る確率は80パーセントになります。つまり入院すると良くなる確率は倍になるということです」
|