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 丹羽先生が今回の論文発表に際し、患者さんたちに
 丹羽療法を理解していただくために書かれた手記を抜粋して紹介

 

   一般に、乳がん、子宮がん、直腸がん、前立腺がん、甲状腺がんの5つのがんは、がんが体の末端に存在すること、乳房、甲状腺は体の中から外へ突出し、比較的中央から隔離されていることから、早期に手術をすれば(また前立腺がんは副作用の強い抗がん剤ではなくホルモン剤で)70〜80%の患者さんは副作用の強い抗がん剤を用いなくても十分延命し、寿命を全うされます。また、膵臓がん、胆のう・胆管がんを除いて、胃がんや肺がん(小細胞・扁平上皮がんを除く)などの固型がんは、初期で、リンパ節にも転移していなかった場合、ほとんどの患者さんが早期の摘出手術で寿命を全うされます。また、AML(急性骨髄性白血病)、ALL(急性リンパ性白血病)、CML(慢性骨髄性白血病)の小児、悪性リンパ腫、絨毛腫瘍、精嚢がん、限局性肺小細胞がん、小児固形がん(主として肉腫)、限局性の食道・喉頭・咽頭がんは、最近、抗がん剤や放射線治療で(いちおう副作用で苦しみますが)10人中7、8人は10年、20年延命し、寿命を全うする患者さんが多くみられます。また、術後再発転移した卵巣がん、乳がん、大腸がん、胃がんは抗がん剤で1年から5年くらい延命します。
 
   しかし、それ以外のがんは、一般に、同じ個体の中にあって、正常な細胞と、正常な細胞よりも何十倍も強い岩やお化けのようながん細胞が共存しているのです。抗がん剤を使うと、どのがんでも確かにCT、レントゲンで見ると縮小しています。また、腫瘍マーカー、LDH(糖の代謝に関わる酵素)も低下します。ただし、ある一定まで小さくなると、それ以上小さくはなりません。同時に人間の正常な細胞の方ががん細胞よりもずっと弱いので、がんが小さくなるよりも先に人間の体が弱り、脱毛、嘔吐、肝・腎・肺・血小板がダメージを受けて死亡寸前に陥ります。そこで抗がん剤を止めます。すると3ヵ月でまたがんが大きくなり、腫瘍マーカーが悪化して再入院して抗がん剤をやります。するとがんは小さくなります。医師は小さくなった縮小効果でもって患者さんやご家族を説得します。しかし、人間が死にかかってやめます。またがんは大きくなります。
 
   結局、大半のがんは抗がん剤で小さくなるけれど、人間の方が先にダメージを受けて苦しみ、最後は抗がん剤の副作用で亡くなっていかれる。というのが今日のがん治療の実態なのです。
   ここ6年間で、私の3000人のがん患者さんの治療実績と、国際がん学会の抗がん剤を使って亡くなられた患者さんの延命日数を比べますと、私の治療で成績の悪いがんではほとんど延命期間は同じです。しかし、たとえ同じ延命期間で亡くなっても、苦しまないだけ私の治療の方がいいと思います。私の治療で成績のいいものは、AML(急性骨髄性白血病)、MDS(骨髄異型性症候群)、悪性リンパ腫、T細胞系腫瘍、肺がん、胃がん、乳がんなどです。これらは国際がん学会で発表されているがんの進行および、進行・末期がんの患者さんが抗がん剤治療を受けて苦しみながら延命する延命期間と比べて、約2〜4倍の期間延命しています。AML、MDS、悪性リンパ腫、T細胞系の腫瘍はもっと延命している患者さんもいます。そしていちばん長いのが今回の論文にも発表された肝臓がんです。
 
   論文にある、私の開発したユニークな焙煎、発酵、油剤化(これは天然の植物種子の中に含有される抗酸化作用・制がん作用を増強、活性化させる加工法)で加工した十数種類の天然の制がん剤を3〜5種類、病名病状、ステージによって選択して内服してもらいます。また、入院していただくと、正常な細胞を活性化させ、がん細胞増殖を抑える、4〜14ミクロンの強力な遠赤外線を放射する岩石をミクロンサイズに粉砕し、ボール状に小さく丸めた石で作ったサンドバスに入浴していただき、さらに成分尿療法や多種のビタミン剤注射などを追加し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保って患者さんの延命効果を高めます。
   特に特筆すげきことは、ここ10年間、積極的に使ってきた冬虫夏草です。これがいちばん制がん効果があることが分かりました。冬虫夏草自体のメカニズムや動物に使用した場合の細胞への効果、制がん作用などは欧米の論文にもたくさん出ていますが、私のように臨床成績の発表は世界で初めてのことです。
 
   こういう副作用のない天然の成分だけで作られた抗がん治療が、国際医学会の雑誌にサクセプトされ認知されたのも世界で初めてです。何十、何百という漢方の治療がありますが、国際的には未だに認知されていません。
   こう10年も前から抗がん剤は、がんの縮小効果はあるが、延命効果は(特殊なものを除いて)わずか2、3ヵ月の違いで副作用が出て苦しんで死ぬので、もう欧米ではファーストチョイスで抗がん剤は使いません。さりとて、欧米ではそれに取って代わる薬がありません。私の論文も治療も、そういう意味で世界のがん治療の学者が待っていた最高の救世主だと言えます。

 

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