エミューオイルの原料となる鳥、エミューは、オーストラリアだけに生息するダチョウに似た鳥です。
太古からオーストラリアに住んでいたオーストラリア先住民であるアボリジニは、このエミューを食料として狩猟していましたが、エミューから採れる皮下脂肪分を常備薬として利用していました。
狩猟の際に負った手傷の患部に塗布したり、火傷に用いた他、筋肉疲労や関節炎にも利用していました。
また、オーストラリアの広大な平原に暮らすアボリジニは、遮るものもなく、直射日光にさらされることから日焼け止めのように使われたり、皮膚トラブルなどにも応用されていました。
その後の18世紀後半に、ヨーロッパからやって来た移住者達は、この不思議なオイルを目の当たりにして、書物に記したので西欧社会に広く知られることとなりました。
|