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NO.123

 

アンチエイジングのための食生活

'10. 3月号

 

 
アンチエイジングという言葉をよく耳にしますが、これは日本語に訳すと「抗加齢」「抗老化」の意味があります。
(アンチ=「対抗する」エイジング=「歳をとる」)
人は必ず歳をとり自然現象として、老化が起こります。
人は生まれてから身体能力、運動能力、免疫機能などを成長させていきますが、
いずれは止まり各機能が低下してしまいます。
ですが老化に立ち向かって「健康」で「若々しく」て「美しい」年齢を重ねていうくということは誰しもが願うことです。

 
 
老化の原因
 
老化の進行の原因の一番は「活性酸素」によるものだと考えられています。
活性酸素とは体内に摂り入れた酸素が変化したもので、様々な細胞と結びついて体内をサビさせてしまうものです。
人間は加齢とともに、体内で活性酸素を除去する「抗酸化酵素(SOD)」を作り出す働きが低下してしまうので、
活性酸素の攻撃を防ぎきれなくなってしまいます。
この抗酸化酵素が体内で適切に働ける状態であることがアンチエイジングにはとても重要です。
また他の原因として、ホルモン分泌の低下や老廃物が溜まっている、などもあります。
 

 

 
アンチエイジングのための食生活
 

○体内を酸化させにくくする抗酸化食材を摂ろう
緑黄色野菜や果物、大豆、大豆製品、香辛料などがそうです。野菜、果物はぜひ旬のものを食べましょう。ビタミン、ミネラルも豊富に含まれています。またポリフェノールもたくさん含まれています。大豆や大豆製品には抗酸化ビタミンであるビタミンEとポリフェノール、イソフラボンなどが含まれています。香辛料(スパイスやハーブ)は油分を摂り過ぎないためにも積極的に使っていきたいものです。調理する際やドレッシング類などの油分。油は体内を酸化させやすいので、摂り過ぎないこと。ただし油分が不足することもよくない。ゴマ油やオリーブオイルなどで上手に摂取すること。

 
○タンパク質を摂ろう
タンパク質が不足すると筋肉量減少症という症状が起こります。
これは一般的は50歳くらいから見られるそうです。
また皮膚の老化現象はタンパク質不足が原因の場合も少なくないようです。
肉、魚、豆腐、牛乳、乳製品、卵は毎日の食事に摂り入れていきましょう。
 
アンチエイジングのための食生活必要なことは、自分に合う食材を見極めて積極的に摂ることです。
また、その際には旬の素材を選びましょう。
旬のものは鮮度があり栄養素も豊富で人間の体にも潤いとパワーを与えてくれます。
加齢によって食事の量が減る、栄養が偏りいわゆる「低栄養状態」もあるようですが、
なるべく多くの食材を使って体に必要なエネルギーを補給し、アンチエイジングに役立てましょう。
 

低栄養を予防し老化を遅らせるための食生活指針

○3食のバランスを摂り、欠食を避ける
○動物性タンパク質を十分に摂る
○肉と魚の摂取量を1対1の割合にする
○肉は様々な種類を摂取して偏らないようにする
○油脂類の不足がないようにする
○牛乳は毎日200ml以上摂るようにする
○緑黄色野菜や根菜などいろいろな種類の野菜を摂る
○食欲がないときはおかずを先に食べごはんを残す
○酢、香辛料、香味野菜を上手に利用する

 食への意識を高めて、ゆっくりおいしく味わって、
楽しい食生活をすることで体を心もアンチエイジングにつながるでしょう。

 
 

  

栄養士    高橋 広海             

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