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NO.114

 

食材の食べ合わせについて

'09. 6月号

 

 
毎日の食事で使われる食材には、それぞれに栄養素が含まれていて調理法でいろいろな味付けができます。
ここで大切なのは、毎日の献立で考える「食材の食べ合わせ」です。
一つ一つの食材の栄養素や体内での役割を知っていても、
何と何の食材を食べ合わせるとより良い効果を得られるのかどうかや、
足りない栄養素はどの食材で補うかのかとういうことがとても重要なのです。
食べ物を上手に組み合わせて食べることによって食材の持つ有効成分の相乗効果を大いに発揮できるのです。
体内で栄養素の吸収率をアップさせることや、消化を高めること、買い解毒作用などの効果を得ることができます。
例えば日常で自然に組み合わせている食材にももちろん効果があります。

とんかつ+キャベツ=油分の過剰な吸収を抑える
ステーキ+クレソン=消化を促進する
カレー+らっきょ=胃もたれを予防する
刺身+わさび=殺菌効果をもたらす
山芋+マグロ=消化吸収を助ける

最近では食べ合わせダイエットという言葉もよく聞くようになりました。
食べ合わせることによって代謝を促しエネルギーを消費させ、脂肪を燃焼させるというものです。
ダイエットはバランスのとれた食事が基本となりますので、
食べ合わせダイエットによっていろいろな食材を摂取することで効率よく健康的にダイエットすることができます。
食材は効率よく、最大限に栄養素を健康に役立てていきましょう。

 

主に主菜となるタンパク源との食べ合わせについて
−肉類−
【豚肉】
●ワカメ・ひじき・こんにゃく・きのこ類など=高血圧予防、コレステロール低下
●たまねぎ・ニラ・ねぎ・にんにくなど=疲労回復
●ごま・ヨーグルトなど=美肌効果
●かぼちゃ・さつまいもなど=老化予防
 
【鶏肉】
●ごぼう・さつまいもなど=脂肪肝の予防
●大根・トマト・キャベツなど=胃腸を丈夫にする
●ほうれん草・青梗菜・アスパラガスなど=貧血の予防
 
【牛肉】
●にんにく・トマト・カキ・しじみなど
=疲労回復
●たまねぎ・じゃがいもなど=胃腸を丈夫にする
●セロリ・きゅうり・うりなど=利尿作用、腎臓病改善
 
【牛乳】
●小松菜・イワシ・大豆・ゴマなど
=骨粗鬆症の予防
●卵・山芋など=体力向上
●バナナ・大豆・生姜など=健胃効果
 
【卵】
●シジミ・カキ・レバーなど
=肝臓病に予防
●ウナギ・豚肉・にんにく・かつおなど=体力向上
●イワシ・マグロ・ごまなど=コレステロール低下
 
−魚介類−
【サケ】
●大根・白菜・三つ葉など
=胃腸の調子を整える
●ほうれん草・小松菜・青梗菜など=貧血の予防、冷え性の改善
●きくらげ・椎茸・三つ葉など=高血圧、動脈硬化の予防
 
【アジ】
●山芋・れんこん・トウガラシなど
=コレステロール低下
●たまねぎ・ねぎ・シソ・酢など=高血圧、動脈硬化の予防
●アサリ・イカ・タコ・にんじんなど=体力向上
 
【サンマ】
●大根・椎茸・山芋・梅干しなど
=胃腸を丈夫にする
●シソ・ニラ・生姜・トウガラシなど=冷え性の改善
●ごま・昆布・黒豆・アーモンドなど=老化防止
 
【うなぎ】
●トマト・きゅうり・山芋・れんこんなど
=夏バテ回復
●にんにく・生姜・ねぎなど=冷え性の改善
 
−豆類−
【豆腐】
●わかめ・きゅうり・こんにゃくなど
=肥満防止
●ほうれん草・たまねぎ・ねぎなど=高血圧、動脈硬化の予防
●生姜・ねぎなど=疲労回復、胃腸を丈夫にする
 
【納豆】
●たまねぎ・オクラ・らっきょうなど
=血栓の予防
●ねぎ・シソ・山芋など=胃腸を丈夫にする
 
 


 

栄養士    高橋 広海             

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