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NO.108

 

ウイルスに負けない体をつくろう

'08.12月号

 

 
寒くなり空気が乾燥する季節になると、風邪などにかかりやすくなります。
風邪は、主にウイルスの感染による鼻腔や咽頭の炎症性による病気で咳、咽頭痛、鼻水、
鼻づまりなどの局所症状および発熱、倦怠感、頭痛などの全身症状のことを指します。
また風邪以外にもインフルエンザやウイルス性の胃腸炎などにもかかりやすい時期だといわれています。
風邪以外にもインフルエンザやウイルス性の胃腸炎などにもかかりやすい時期だといわれています。
風邪などひきやすい人とひきにくい人がいるのは日頃の食生活に大きく関係しているようです。
毎日栄養バランスのとれた食事をきちんとして、抵抗力のある体をつくることでウイルスから身を守ることができます。
 

風邪の予防に必要な栄養素
ビタミンA
ビタミンAは一番最初に発見されたビタミンで、
動物性の食品に含まれる「レチノール」と植物性の食品に含まれる「βカロチン」の二種類があり、
それぞれビタミンAに分解されます。
目と粘膜に重要な効果を果たすほか、がんの予防効果も期待されます。
ウイルスは鼻や喉、目から侵入しますがビタミンAは粘膜の形成にかかせない栄養素です。
不足すると粘膜が乾燥して風邪などのウイルスが侵入しやすくなります。
ビタミンAは主に緑黄色野菜に含まれています。
(ほうれん草・ブロッコリー・小松菜・青梗菜・にんじん・かぼちゃなど)
 
ビタミンAは脂溶性
ビタミンAは油に溶けた状態で吸収率がアップします。
例えばにんじんでいうと、※生・・・約10%吸収    ※おろす・・・約21%吸収    ※茹でる・・・約47%吸収
ですが、油で炒めると約80%の吸収率になります。
生で食べるならドレッシングといっしょに食べることで吸収率が上がります。
水に溶けないので水にさらしてもビタミンAは破壊されません。
 
ビタミンC
ビタミンC(化学名アスコルビン酸)は、壊血病を予防する水溶性ビタミンとして発見されたビタミン。
主に果物などに多く、免疫力を高め、風邪やがんの予防に効果があるとされています。
ビタミンCは、ビタミンAで防御しきれないウイルスに対する抵抗力を高める働きがあります。
また、ウイルスで荒らされた細胞の再生を回復するのを助ける働きがあります。
ビタミンCは肌のコラーゲンの生成を助ける働きがありますが、コラーゲンは皮膚だけではなく血管や器官、
筋肉も形成しています。コラーゲンが不足すると抵抗力が落ちてしまいます。
 
ビタミンCは水溶性
ビタミンCは、野菜や果物などに多く含まれていますが、加熱に弱い性質をもっています。
ただし、生野菜で摂ろうとするとカサがありますので、軽く炒めたりスープなどの形で摂取するほうがよいでしょう。
特に、じゃがいもやさつまいもは加熱してもビタミンCが失われにくいのでおすすめです。
一日に必要な量は50rですが100r(妊婦は150r)とされています。
ただし、風邪からなと思ったら5〜10倍くらいの量が必要とされます。 

 
 
●免疫細胞の生成にはアミノ酸が必要ですので、良質なたんぱく質を摂取しましょう。
●お茶には抗菌・抗ウイルス効果がるといわれているのでたくさん飲みましょう。
   また、うがいに利用するとより効果的といわれています。
●風邪をひきそうになったら、温かく栄養価が高く、消化のよい食事をしましょう。
   特にスープなどがよいでしょう。冷たい飲み物は避けましょう。
 
    

 
 
 

 

栄養士    高橋 広海             

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