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NO.84

 

よく見る食品の用語について

'06.12月号

 

いろいろな食品に、その成分や物質名などが表示されています。
その成分や物質について理解しているものもあれば、
解らないけど健康には良さそう、というものもあると思います。
よく見る食品の表示や栄養素の用語について、簡単にわかりやすく説明します。

 
 
アミノ酸
アミノ酸とはタンパク質を構成する最小単位のこと。
人間の体をつくるタンパク質は約20種類のアミノ酸からできている。
この中で体内では合成できず、食品から摂取しなければならないのが「必須アミノ酸」と呼ばれる。
アミノ酸は心臓や臓器、消化器官、筋肉、神経伝達組織、髪の毛や皮膚のコラーゲンなどを構成している、
人間の体にとって重要な栄養素である。


コラーゲン
人間の体を形成する繊維状のタンパク質。タンパク質の約1/3がコラーゲンである。
真皮の中の細胞と細胞の間を埋めている物質で、鉄骨のように皮膚組織の形態を保っている。

 
抗酸化物質
活性酸素の攻撃から身体を守る栄養素。細胞の変化(サビ)を防ぐ。
抗酸化物質の代表的なものは「SOD酵素」でとても抗酸化力が強い。
その他ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンがある。

活性酸素とは

  人間の体内にあって、細胞やウイルス、カビ、異物などから身体を守る物質であるが、必要以上に作られると正常な細胞を破壊して、老化や生活習慣病、しみ、そばかす、しわの最大の原因となるといわれている。

 
カロリー
食べ物に含まれる熱量のこと。

 
酵素
生体内のほとんどすべての成果化学反応に対して、代謝をスムーズにするために働くタンパク質のこと。

 
フラボノイド
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6大栄養素に次ぐ7番目の栄養素と呼ばれている。
野菜や果物などの自然色素や苦みに含まれている。

 
カテキン
ポリフェノールの1つで、主に茶に含まれる。

 
オリゴ糖
とうもろこしに含まれるキシランを原料としたささやかなやさしい甘味がある、低カロリー甘味量のこと。
砂糖の約半分のカロリー。オリゴ糖は消化酵素では吸収されないため腸まで届きビフィズス菌を増やす。
また便の水分量のバランスを整える働きがある。

 
ナイアシン
別名ビタミンB3ともいう。ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称。水溶性ビタミンで熱に弱い。

 
パントテン酸
以前はビタミンB5とも呼ばれていた。水溶性ビタミンで熱に弱い。

 
BCCA
分岐鎖アミノ酸(枝分かれしている分子構造のアミノ酸)のことで
必須アミノ酸の「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つのこと。
筋肉を構成するタンパク質の約15〜20%を占める。筋肉の組織で代謝され、肉や魚、乳製品、卵に含まれる。

 
ブドウ糖
果物などの植物に含まれる。また糖類、オリゴ糖、乳糖、デンプンにも含まれている単糖類のこと。

 
クエン酸
レモンなどの柑橘類に含まれ、酸味の主成分となっている。生体内のエネルギー代謝を行うために必要な成分。 

     

 

 

栄養士    高橋 広海             

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