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NO.83

 

食品の表示について

'06.11月号

 

容器包装に入れられたすべての加工食品には、
「食品衛生法」により決められた表示を見やすい場所に必ず記載することになっています。
食品の表示は、私たちがその食品の内容を理解し、
健康を維持、増進に役立てるために食品を選択する上での重要な情報源となっています。

<食品の名称>・・・商品名ではなく、どんな商品であるかすぐわかるような名称。
<製造(輸入)者もたは加工者の氏名・所在地>
<期限表示>・・・期限表示には2種類ある。
                       ○消費期限⇒品質が急速に劣化しやすい食品に表示。
                       ○賞味期限⇒品質の劣化が比較的遅い食品に表示。
<保存方法>・・・期限表示に併せて保存の方法を具体的に表示。(常温で保存する場合は省略)
<含まれる添加物>・・・原則的に、すべての表示が必要。物質名で表示。
<含まれるアレルギー物質>・・・卵・小麦・乳・そば・落花生は特定原材料といい、必ず表示。
<遺伝子組み換え食品>

 
 
栄養成分表示
◎栄養成分とは
タンパク質・脂質・炭水化物・亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム
マンガン・ヨウ素・リン・ナイアシン・パントテン酸・ビチオン・ビタミンA・B1・B2・B6・B12・D・E・K・及び葉酸など

栄養成分は「健康増進法」により
・熱量(エネルギー)
・タンパク質
・脂質
・炭水化物
(糖質と植物繊維で記載されることもある)
・ナトリウム
の5項目を必ずこの順番で表示されることが決まっています。含有量が0でも記載します。
その他カルシウムやビタミンなど表示したい栄養成分を表示します。
表示単位は100gまたは100ml、1食分、1包装、1枚、1粒などと表示されます。
1食分の場合はその総量も記載されます。

(例)
ビスケット

栄養成分表示(1箱あたり)
熱量・・・・・・・・360Kcal
タンパク質・・・・5g
脂質・・・・・・・・9g
炭水化物・・・・65g
 
下の表の食塩相当量は520r×2.54÷1000=約1.3gです。
食塩は1日10g以下を目標としましょう。

ナトリウムの数値から食塩相当量を換算します

×ナトリウム=食塩相当量ではありません。
●ナトリウム(g)×2.54=食塩相当量(g)
●ナトリウム(r)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

 

 
 
強調表示
栄養成分を多く含むこと、または少ないことを強調している表示のことです。
「豊富」「強化」「たっぷり」「高○○」「多○○」「リッチ」などの表示は
定められた基準以上の含有量でないと表示できません。
また「低○○」「カット」「控えめ」「ゼロ」「ノン○○」「ロー○○」「オフ」「ライト」「レス」などの表示は
基準値以下の含有量でなと表示できません。

----------例えば----------
●「カルシウム強化」と表示

食品なら100gあたりカルシウム210r以上の含有。
飲料なら100mlあたりカルシウム105r以上の含有。
●「糖分ひかえめ」と表示
100gあたり糖分5g以下の含有。

 

     

 

 

栄養士    高橋 広海             

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