加工食品には必ずといっていいほど含まれているのが食品添加物です。
昔は、食品を長持ちさせたり味をよくするために、塩漬けにしたり煙でくんせいにしたり、
植物の葉や実を食品に加えていました。これが食品添加物の始まりです。
加工食品を製造するときに使われる水以外の原料のうち、
素材となる食品の他に使われる調味料、保存料、着色料などを食品添加物といいます。
食品衛生法上では
食品の製造過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、
食品に添加、混和、浸潤、その他の方法によって使用するものと定義されています。
※日本では食品添加物は安全性が認められたものでけを使用するよう厳しく決められています。
分類
・厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」・・・360品目
・使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」・・・・・・・・・・・・450品目
・その他「天然香料」・・・・・612品目
「一般飲料添加物」・・・・・・・・・72品目
目的
●食品の加工上で必要
●食品の形を作ったり、独特の食感を持たせる
●食品の色や味を整える
●食品の栄養を維持、補給する
●食品の腐敗、変敗を防ぎ品質を保持する
日本人は食品添加物を1日に数十種類摂しているといわれています。
一つの加工食品に対しての添加量は食品衛生法によって安全の範囲で決められていますが、
加工食品の摂り過ぎは不必要に食品添加物も摂取され、体にとって悪影響を及ぼすことも考えられます。
食品添加物の多いものや不自然に色のついているものなどを意識してみましょう。
主な食品添加物の種類
<甘味料> 食品に甘味を与える
アスパルテーム、ステビア、サッカリンナトリウム、D・ソルビトール、キシリトール、カンゾウ抽出物など
<着色料>
食品を着色し、色調を調整する
クチナシ色素、アナトー色素、ウコン色素、カラメル色素、ベニバナ色素、食用タール系色素など
<保存料>
カビや細菌、微生物を抑制し食品の腐敗、変敗を防ぎ保存性をよくする
ソルビン酸、しらこたんぱく抽出物、安息香酸、安息香酸ナトリウムなど
<増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊剤>
粘り気や滑らかな感じを与える、分離予防、成分を均一に安定させる
ペクチン、カルボキシメチルセルロース、カラギニン、キサンタンガム
<酸化防止剤>
油脂などの酸化を防ぎ品質を抑え、保存性をよくする
L・アスコルビン酸、カテキン、エルソルビ酸ナトリウム、トコフェノール(ビタミンE)
<発色剤> 食品の色をきれいにする
亜硝酸ナトリム、硝酸ナトリウムなど
<漂白剤>
食品を漂白し、白くきれいにする
亜塩素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなど
<防カビ剤>
輸入柑橘類などのカビの発生を予防する
オルトフェニロール、イマザリル、チアベンダゾールなど
<乳化剤> 水と油を均一に混ぜ合わせる
グリセリン油脂エステル、植物レシチン、サポニンなど
<膨張剤>
ケーキなどを膨らませるソフトにする
炭酸水素ナトリウム(重曹)、焼みょうばんなど
<酸味料>
食品に香りをつける、味をととのえる
クエン酸、乳酸
<栄養強化剤> 栄養素を補給、強化する
ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸など
<豆腐凝固剤> 豆乳を固める
塩化マグネシウム、グルコノデルタラクトン
<その他>
その他食品の製造や加工に役立つ
水酸化ナトリウム、活性炭、液体アミラーゼ
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