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NO.74

 

生命の源〜6つの基礎食品群

'06. 2月号

 

人間が活動するためには、主に6つの基礎食品が必要です。
これらはそれぞれ含まれる栄養素が違うため、体内での栄養素の働きも異なります。
ですから偏ることなくバランスのとれた食生活をすることが、人間の体にとって重要といえます。

 
 
1群
【魚・肉・卵】
魚、貝、いか、たこ、かに、かまぼこ、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵など

主として動物性たんぱく質。肉・魚・貝類には約20%、卵には約12%含まれる。
たんぱく質は筋肉、皮膚、毛、赤血球などや体の機能を保つホルモンや酵素の構成成分。
たんぱく質の1日の必要所要量は60〜80g。その他、脂肪やビタミン、ミネラルも含まれる。
 
【大豆】
大豆、豆腐や納豆などの大豆加工食品

主として植物性たんぱく質。
またリノール酸や食物繊維も含まれるのでコレステロール低下作用や糖尿病予防の働きがある。

 
 
2群
【牛乳・乳製品】
牛乳、スキムミルク、チーズ、ヨーグルトなど

 
【骨ごと食べられる魚】
めざし、わかさぎ、しらす干しなど(わかめ、こんぶ、のりなどの海草を含む)

カルシウムを多く含む。牛乳・粉乳はビタミンB群。カルシウムは骨や歯の発育に必要なミネラル。
牛乳のカルシウムは体内での吸収が高い。カルシウムの1日の必要所要量は600r。
海草は低エネルギーで、カルシウムの他に鉄分、亜鉛なども含む。

 
 
3群
【緑黄色野菜】
にんじん、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなど
体内でビタミンAに変換されるカロチンが600μg/100g以上含まれるものが緑黄色野菜。
ビタミンAは皮膚や粘膜の保護、免疫力をつける、目の乾燥や夜盲症に効果があるとされる。
ビタミンAの1日の必要所要量は600μg。
ビタミンCも多く含まれるのでコラーゲンの生成にも役立ち、免疫力をつける働き。

 
 
4群
【その他の野菜】
大根、白菜、キャベツ、レタス、きゅうり、トマトなど

  
【果物】
りんご、みかん、ぶどう、いちご、レモンなど

カリウムが多く含まれる。カリウムは神経や筋肉の機能を正常に保つ働きがある。
また余分な水分や塩分を排泄するのに必要なミネラル。食物繊維も多く含まれる。

 
 
5群
【米・パン・麺】
ご飯、パン、そば、うどん、スパゲティなど

 
【いも】
じゃがいも、さつまいも、さといもなど

主として糖質が多く含まれる。主成分がでんぷんなので筋肉、臓器、脳の重要なエネルギー源となる。
糖質の1日の必要所要量は200〜300gが望ましいとされている。胚芽米やいも類にはビタミンB1も含まれる。

 
 
6群
【食用油・バター・マーガリン】
サラダ油、ゴマ油、ラード、バター、マーガリンなど

主として脂肪分を多く含む。脂肪は体内に蓄えられ体脂肪となり内蔵などを支える働きがある。
植物油にはビタミンAやDも多く含まれ、また血流を正常に保つリノール酸やビタミンEも含まれる。

 

   

 

栄養士    高橋 広海             

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