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NO.73

 

胃をいたわる食事

'06. 1月号

 

この季節は胃にとても負担をかけやすい時期といわれています。
新年会などのお酒を飲む機会が増える時期での食事や生活のバランス崩れ、多忙やストレスなどから、
結果として胃が疲れてしまうどんどんダメージを溜めてしまっているからです。
胃に大きな負担がかかると胃の粘膜に炎症が起きて、
胃痛や胃もたれ、嘔吐、吐き気、食欲不振、胃の膨満感などの症状が出やすくなり、
急性胃炎を引き起こす要因となるようです。
暴飲暴食を避け、ストレスを溜めないようにして胃の負担を和らげることが大切です。

 
 
胃へのダメージ
○暴飲暴食
○刺激物(酒・たばこ・コーヒー・香辛料・熱すぎる食品・冷たすぎる食品・固すぎる食品)
○疲労やストレス
○風邪などの体質不良

 
 
胃をいたわる食品
胃にダメージを受けているときは第一に消化のよい食品を選ぶことです。
胃の中に長い間残っているような食品や刺激物は避けましょう。
●食欲がないときは無理に食べる必要はありませんが水分補給は必ずしましょう。
●食事量を減らす場合でも、なるべく1日に必要な栄養素が摂れるように心がけましょう。
●甘い、辛い、すっぱいと強く感じる食品は避け、薄い味付けのものを食べましょう。塩分や糖分は控えにします。
●アルコールの摂り過ぎに注意しましょう。
   アルコールは適量なら、血液循環を促したりストレスを和らげる働きもあります。
   また食前酒には胃液の分泌を促進し食欲を高める効果もあります。
   しかし飲みすぎてしまうとかなり胃に負担をかけてしまいます。
●たばこやコーヒーはほどほどにしましょう。
   たばこに含まれるニコチンやタールは胃壁に大きなダメージを与えるといわれています。
   コーヒーは食後に飲めば胃液の分泌を促進して消化を助ける役目があります。
   しかし食前や空腹時に飲むと過剰に胃液を分泌して胃に負担がかかります。
   また玉露や抹茶も食後にいただきましょう。
●腹八分目にしてよく噛んで食べましょう。たくさんの食事を一度に摂ることと胃の負担は大きくなります。
   よく噛むということは唾液や胃液の消化液分泌を促進します。

 
 
食品選び
◆積極的に摂りたい食品◆
牛乳・乳製品(ヨーグルト、チーズなど)、卵・・・良質のたんぱく質
豆腐・納豆・・・大豆より大豆加工製品のほうが消化吸収がよい。植物性たんぱく質
お粥、うどん、野菜スープ、野菜ジュース、白身魚・・・高たんぱく低脂肪のものを
  
◆控えたい食品◆
酒、カフェインの多く含まれる飲み物
炭酸飲料刺激の強い香辛料、油
塩分や糖分の多い食品
インスタント食品
食物繊維の多く含まれる野菜や海藻、キノコ類
たこやイカなどの消化されにくい魚介類脂肪の多い肉

 

   

 

栄養士    高橋 広海             

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