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NO.60

 

美肌のための栄養素

'04.12月号

 

美しい肌のために
人間の皮膚や髪の毛は夜の睡眠中に作られています。
体内では、食事から摂取された栄養素が皮膚や髪の毛のすみずみまでいきわたるような活動をしています。
そのときに肌に必要不可欠な栄養素がコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンです。
これらはみずみずしく健やかな肌をつくり、維持していきます。
老化した肌やシミ、シワ、ソバカスを改善していく栄養素ともいえます。
 
◆コラーゲン
皮膚の細胞と細胞を埋めている物質です。
皮膚の70%はコラーゲンでできていると言われています。
コラーゲンは例えていうなら「鉄骨」のようなもので、皮膚の組織を保ち肌にぴちぴちとした弾力をもたらします。
 
◆エラスチン
コラーゲンとコラーゲンを結んでいるのがエラスチンです。
コラーゲンに伸縮性はないのですが、エラスチンには伸縮性があります。
コラーゲンの形を守り、肌の弾力性を高める働きをします。
 
◆ヒアルロン酸
コラーゲンとエラスチンの間を埋めている物質です。肌の水分を保ち潤いを与えます。
ヒアルロン酸が不足すると肌がカサカサします。コラーゲンが減少するとヒアルロン酸も減少し、
細胞と細胞の間に隙間ができることによってシワができやすくなります。
 
◆ビタミンC
ビタミンCはシミやソバカスに効果のある成分です。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑えたり、さらにできてしまったシミやソバカスを薄くする働きがあります。
その時に一緒に協力しあいメラニンの生成を防ぐのがL-システインです。
肌の新陳代謝を高め、メラニン色素の排泄を促す働きがあります。
また、コラーゲンの生成・吸収に必要不可欠な栄養素です。

 
 
 
美肌をつくる食品
◆コラーゲンが多く含まれる食品
コラーゲンは動物性タンパク質です。
肉類なら豚肉や骨付きのスペアリブ、鶏の手羽先、鶏ガラに豊富に含まれています。
魚類ならまぐろの中落ち、骨太のかれいなどです。
そのほか、ゼリーなどはゼラチンなのでコラーゲンそのものです。
※コラーゲンは熱処理するとコラーゲン化
 
◆エラスチンが多く含まれる食品
しらす干し、かつお節、牛もも肉、のり、小豆、ごま、凍り豆腐などです。
 
◆ヒアルロン酸が多く含まれる食品
鶏の手羽先、納豆、山芋、サトイモ、かれい、いか、うなぎ、鮭などです。
 
◆ビタミンCが多く含まれる食品
ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、いちご、キウイ、レモン、じゃがいもなどです。
 

 

 

 

栄養士    高橋 広海             

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