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NO.59

 

快眠のための栄養素

'04.11月号

 

ぐっすりとよく眠り朝目覚めたときには、体が軽く気分もスッキリと感じられる事だとおもいます。
これは人間は、眠っている間に脳の活動をやめていて緊張が解けている状態になり疲労が回復されるからです。
また眠るということで抵抗力を強くします。
寝不足が続いたり、よい睡眠がとれていない状態が続けば抵抗力は弱くなり、
風邪や病気にかかりやすくなってしまいます。
人間の睡眠には2種類あります。レム睡眠といって体は熟睡しているが脳の眠りが浅い状態のものと、
ノンレム睡眠といって脳が熟睡しているが、体が眠りから覚めている状態のものがあります。
そしてこれらには一定のリズムがあるようで、このリズムが乱れてしまうと快眠とは言えないそうです。

 
 
快眠するための栄養素
睡眠と食事の関係はとても重要です。食事の量や時間にも、睡眠と深い関わりがあります。
快眠に必要な栄養素は、カルシウム、脂肪、そしてトリプトファンです。
 
◆カルシウム
カルシウムは骨や歯を丈夫にする栄養素として知られていますが、
その他にも神経の高ぶりを抑えたり、イライラを抑えて精神を安定させるという働きがあります。
※カルシウムを多く含む食品・・・牛乳、小魚、海草類
 
◆脂肪
脂肪は脳の中に眠りを誘うホルモンを分泌させるといわれています。
 
◆トリプトファン
タンパク質が分解してできる必須アミノ酸の一種です。
脳の中でトリプトファンはセロトニンという物質に変化します。
脳内でセロトニンが不足すると睡眠が短くなるなど、不眠の原因になるといわれています。
セロトニンが十分 にあることでゆったりと睡眠を持続させることができます。
※トリプトファンを多く含む食品・・・良質のタンパク質(肉、魚、牛乳、納豆、チーズなど)

 
 
 
夕食は眠る3時間前までに済ませましょう
食事から摂った食べ物が胃の中に溜まったままの状態では、よく眠れないのです。
食べ物を消化するために胃腸が活発に働き、その刺激が眠りに影響を与えるからです。
逆に空腹の状態では脳が興奮してしまい眠りにつきにくくなります。お腹がすいているときは、
カルシウム、脂肪、トリプトファンが含まれた食品を小量摂るとよいでしょう。(ホットミルクなど)
夜中にお腹いっぱい食事をしてしまうと胃腸は活発に消化活動をするため疲れがとれず、
本来なら眠っている間にするべきグリコーゲン(スタミナ)の合成、毒素の排泄などができなくなり、
朝起きたときにむくみの症状が見られたり、気分が悪かったりすることがあります。
 

 

 

 

栄養士    高橋 広海             

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