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NO.58

 

ストレスに負けない体になろう!

'04.10月号

 

人間は「ストレス」を感じます。どの程度のストレスが過度であるかどうか、
その感じ方はそれぞれの職業や環境、個人の性格などによって違いますが、
ストレスをためてしまうと心身ともに悪影響を及ぼす事になります。
ストレスにより健康を損なうことがないようにしていきたいものです。

 
 
ストレスがたまる→活性酸素がたまる=病気の引き金・・・
◆活性酸素

活性酸素とは、呼吸によって取り込まれた酸素が
【食生活の乱れ、カロリー過剰摂取、急激な運動、喫煙、環境汚染、ストレスなど】
によって有害な酸素となることです。
活性酸素は体内の細胞を攻撃し、強化させ、ガンや動脈硬化などさまざまな病気を引き起こします。
活性酸素を減らすためには、タンパク質、ビタミンC、B群、カルシウムを積極的にとりましょう。
※過度なストレスは体の防御反応に影響し、体に必要な栄養素を消耗させてしまいます。
 
◆タンパク質
タンパク質は人間の筋肉や臓器を構成する成分です。
またストレスに対処するために欠かせないホルモンを作り出すために働きます。
また脳と神経細胞を伝達する物質を作り出す役割があります。
タンパク質に含まれているアミノ酸(メチオニン、トリプトファン、イソロイシン、フェニールアラニン)には
抗うつ症状に効果があるということにもわかっているようです。
人間は肉体的・精神的な刺激が与えられると、体の代謝機能が体内のタンパク質分解を高める方向に働きます。
つまり、ストレスに対抗するのにタンパク質は重要です。
不足するとホルモン分泌不足による体調不良や、脳の働きが低下することによって集中力や思考力が落ちてきます。
※タンパク質を多く含む食品・・・肉、魚、牛乳、卵、豆腐、大豆など
 
◆ビタミンC
ストレスや刺激による全身的な代謝の高まりに応じてビタミンCは消耗します。
ビタミンCはストレスに対処するホルモンを作る際に利用されるので、
過度のストレスをうけるとかなり欠乏する栄養素です。
喫煙する人はさらに大量のビタミンCが失われます。
ビタミンCが不足すると抵抗力や免疫力が衰え肌のつやを失い、疲労感、倦怠感におそわれます。
ビタミンCを多く摂り過ぎても吸収されない分は尿として排泄されるのでできるだけ意識して摂取していきましょう。
※ビタミンCを多く含む食品・・・緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜など)じゃがいも、いちご、柑橘類など
 
◆ビタミンB群
神経や精神の機能維持に関係する栄養素です。
不足すると脳の働きが落ち、集中力、思考力、持続力が低下します。また、イライラ感を感じやすくなります。
※ビタミンB群を多く含む食品・・・豚肉、卵、納豆、大豆、ほうれん草、いわしなど
 
◆カルシウム
カルシウムは神経の興奮を抑える働きをし、怒りっぽくなったりイライラ感を抑えるのに役立ちます。
ここで重要なのはカルシウムといっしょにマグネシウムも摂取することが大事です。
ストレスを対処するためのホルモン分泌の際にマグネシウムが大量に失われるため、
カルシウムの吸収も低下させてしまうからです。
カルシウムとマグネシウムの割合→2:1が理想。
マグネシウムが不足している状態でカルシウムをたくさん摂取してしまうと、
精神症状(不安感、抑うつ症状、神経過敏症など)を引き起こす原因とされているようです。
マグネシウムは多量にお酒を飲む人、激しい運動や労働をする人は不足しがちなので意識して積極的に摂りましょう。
※カルシウムを多く含む食品・・・いわし、牛乳、乳製品、大豆など
※マグネシウムを多く含む食品・・・ひじき、大豆、納豆、小魚など
 

 

 

 

栄養士    高橋 広海             

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