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NO.57

 

あなたの肝臓は疲れていませんか

'04. 9月号

 

人間の肝臓はとても働きものです。この時期(夏・秋)は特に肝臓が疲れやすいとされています。
ビールやお酒を飲む機会が増えたり、偏食や栄養バランスのとれない食事をしたりするからです。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて少しくらいの障害では痛みません。普段から肝臓を気にかけましょう。

 
 
肝臓が疲労すると・・・?
○栄養素がうまく利用されない

タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素の合成と代謝がうまくできにくくなります。
これによって身体がだるい、疲れやすい、疲れがとれない、顔色が悪いなどの状態になりやすくなります。
 
○脂肪の消化に必要な胆汁の生成ができない
これによって胃腸がもたれる、胃が重い、便秘や下痢になりやすいなどの状態になりやすくなります。
 
○解毒作用が低下する
アルコールや体内に必要のない異物を分解し解毒する働きが低下してしまいます。
これによって悪酔いする、二日酔いしやすいなどの状態になりやすくなります。
 
○ビタミンが貯蔵できない
必要に応じて利用されるビタミンを蓄えられなくなります。

 
 
肝臓疲労の原因は・・・?
●酒(アルコール)          ●たばこ          ●肥満
●不規則な食生活         ●加工食品の摂り過ぎ
●肉体疲労                   ●糖尿病など

 
 
肝臓を守るためには・・・?
≪お酒の飲み方≫

@飲みすぎないこと!
酒類を1日に飲む量の目安としては、
日本酒2合、ビール大瓶1本、ワインはグラス2杯までとしましょう。(体調や病気の有無によって違います)
 
A空腹時には飲まない!

すきっ腹に急ピッチでは肝臓でのアルコール分解が追いつけません。
「かけつけ三杯」は肝臓を傷めてしまうことになります。
 
Bおつまみはタンパク質とビタミンに気を付けて!
タンパク質やビタミンの不足は肝臓に負担をかけます。
<タンパク質⇒チーズ、焼き鳥、焼き魚、豆腐、豆類、卵など>
<ビタミン⇒生野菜や温野菜、青菜のおひたし、酢の物など>
※酒のおつまみは味が濃く塩分値が高いものが多い。
塩分の摂り過ぎは高血圧や心臓病などの原因にもなるので気をつけましょう。
 
C夜遅くまで飲まないこと!
体内で吸収されたアルコールが完全に分解され消えるまでには一定のテンポがあります。
睡眠時間が短いほど翌日に酒気を残してしまいます。
 
Dお酒の飲み終わりに、水分を!
水分(水やお茶など)を飲むことで体内のアルコールを薄めて排尿を促します。
 
E週に2回は休刊日!
毎日飲むと肝臓に負担をかけ、脂肪肝などの疾病を引き起こす原因となります。

 

 

 

栄養士    高橋 広海             

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