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NO.56

 

「夏太り」にご注意を!

'04. 8月号

 

近頃、夏に太る人が増えているようです、以前は「夏痩せ」なんて言われていましたが、
最近では冷房のきいたところにいる時間が長いことによって汗をかきにくくなり代謝が低下したり、
食べ過ぎ飲み過ぎなどという原因が挙げられます。
 
@体内の水分代謝の低下
冷房のきいたところに長時間いると、
人間の体内で水分の代謝が低下し水分が過剰に蓄えられてしまいます。
これによってむくみや体重増加を起こしやすくなります。
 
A冷たい飲み物の摂り過ぎ
冷たい飲み物ばかり飲んでいると内蔵を冷やすことになり、
水分の代謝がうまくいかなくなります。
 
B不規則な食事
暑くて食欲が落ちると食事の回数が減ったり偏った食事をとることになります。
これらは太る原因となります。「飢餓状態」といって、
食べた物が代謝されず体内に蓄えられてしまうからです。
 
C酒の量が増える
夏はビールなどお酒のおいしい季節です。
アルコール自体もかなりの高カロリーですがお酒には食欲増進作用がるので
脂肪分の多いおつまみを食べ過ぎてしまいます。

 
 
○夏太り解消のためには○
★汗をたくさんかいて、ビタミン・ミネラルの補給を!!
汗は体の表面の気化熱を奪って肌を冷やし、
水分の代謝を活発にして老廃物もいっしょに排出します。夏は汗をたっぷりかきましょう。
特別に汗をかく運動をしなくても普段の生活の中でなるべく体を動かすようにすれば汗はかきます。
それによって体脂肪をエネルギーに変えることができます。ここで重要なのは、ビタミン・ミネラルの補給です。
これらは脂肪を分解し代謝を促すのに必要不可欠です。不足すると体重増加、減量できないということになります。
特に夏はビタミンB1、B2が不足しがちです!
ビタミンB1

豚肉、レバー、セロリ、ピーナッツなど

ビタミンB2

緑黄色野菜、チーズ、納豆、卵など

●できるだけいろいろな食品をとりましょう
●牛乳を飲み、果物をとりましょう

★飲み過ぎに注意しましょう!!
冷たい飲み物は内臓を冷やして代謝を悪くしてしまいます。
冷房のきいた部屋ではなるべく温かい飲み物をとりましょう。
冷たい飲み物を飲む時はゆっくりのみましょう。清涼飲料水はカロリーがあり、糖分も多く含まれています。
酒も高カロリーです。
 
★食物繊維をとろう!!
食物繊維は低カロリーでかさを増やしたり、脂質や糖分の呼吸を遅らせるのでしっかりとりましょう。
夏は野菜やきのこ、こんにゃくなどがおいしくいただけます。
 
★昼間たっぷり食べて、夜食はしないようにしよう!!
この時期、夜は長いのですが夜食には気をつけましょう。
人間は昼間に消化機能が優れていて、夜食に腸の運動が活発になり栄養素を蓄えます。
まったく同じ食事をしていても朝食としてとったのと夕食とでは体重変化が違います。
夜に脂肪分の多い食事をしたり食べ過ぎてしまえばその分太りやすくなります。

【 夏太りチェック 】

 (1) 1日一食、または二食である
 (2) どちらかというと早食いである
 (3) お酒は週 2回以上飲む
 (4) 食事が不規則になりやすい
 (5) 好き嫌いが多い
 (6) 夕食が9時過ぎになることが多い
 (7) コンビニの弁当、惣菜、外食が多い
 (8) 甘いものやお菓子がやめられない
 (9) ご飯は一杯以上食べる
(10) 夜型人間である
(11) 野菜不足になっている
(12) 一週間に3回以上、揚げ物を食べる
(13) あまり運動をしていない
(14) 流れる汗をかいていない
(15) 出されたものは残さず食べる

○が10個以上ついたら夏太りにご注意を

 

 

栄養士    高橋 広海             

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