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NO.55

 

暑い夏にはお茶を飲もう!

'04. 7月号

 

私たち日本人にとって、欠かせないものの一つにお茶があります。
近年自動販売機やコンビニでもいろいろな種類のお茶が缶やペットボトルで売られているので
誰でも一層手軽にお茶を飲むことができるようになりました。
お茶は、いろいろな研究が活発に行われており、さまざまな効用が明らかになっています。

 
 
カテキン
お茶の成分で最も注目されているのがカテキンです。お茶の渋み成分のことです。
カテキンには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
人間の体に活性酸素が増えると生体組織に悪い働きをして動脈硬化や高血圧などといった
生活習慣病や老化の要因になりますが、これを防ぐ働きがあります。
 
<日本茶>
日本緑茶ともいわれます。お茶の葉を蒸して発酵を止める製法なので、うま味成分が多いのが特徴です。
カテキン、カフェイン、アミノ酸の一種のテアミン(うま味成分)、ビタミンC、E、Aが多く含まれています。
前茶、番茶、抹茶、玄米茶、ほうじ茶、玉露など。
 
<中国茶>
中国茶にはいろいろな種類があり、製法や発酵度にも多数種類があります。
その中でも日本人に好まれているのは半発酵のウーロン茶、プーアル茶などです。
 
<紅茶>
お茶の葉を完全に発酵させたもので、カテキン、カフェイン、テアミンが多く含まれていますが
カテキン、カフェインは日本茶やウーロン茶よりも多く含まれていて
紅茶フラボノイドという成分が強い抗酸化作用があるとされています。
 
<ルイボス茶>
南アフリカ原産で「赤いやぶの奇跡」といわれるほどのお茶です。
カテキンやフラボノイドが多く含まれており、またビタミン、ミネラルも豊富です。
(カルシウム、鉄、リン、マグネシウム、亜鉛など)
活性酸素を除去する働きが強く、体内の新陳代謝を促し老化防止や美肌効果、生活習慣病の予防に役立ちます。
また鎮静作用、リラックス効果などもあります。
カフェインが含まれていないのが特徴で味もよく、小さなお子様やお休み前にも飲めるお茶です。

※夏の紫外線は、体内で活性酸素を増殖させるので、健康・美容に大敵です!
   厚い夏にはお茶を約 1リットル飲ましょう。

 
 

   [ 効用 ]

かぜの予防 カテキンには抗菌、抗ウイルス作用があるので、かぜの原因となるウイルスをやっつける働きがあります。うがいをお茶ですると効果的といわれています。
生活習慣病 カテキンやフラボノイドという成分に強い抗酸化作用があり、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える働きがあるので動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防になります。またガンの予防にも有効であると研究結果もでています。
美肌効果 抗酸化作用によってしみやソバカスの生成を防ぎ、またお茶に含まれるビタミンがメラニン色素の沈着を防ぎます。
老化防止 ポリフェノール、ビタミンは老化防止に効果的。紅茶やウーロン茶、ルイボス茶にはとくにポリフェノールが多く含まれています。また新陳代謝を活発にさせるので健康維持に役立ちます。
疲労回復 日本茶や紅茶にはカフェインが多く含まれているため、脳を刺激し働きを活性化させます。また中枢神経を刺激するので疲労回復に効果があるとされています。
ストレス解消 ビタミンCにはストレス解消の働きがあります。また、カフェインには覚醒作用がありストレス解消に効果的とされています。
虫歯予防 カテキンは殺菌、消毒作用があるので虫歯の原因菌を殺菌し歯垢を防ぐ働きがあります。食事のときにお茶を飲むと虫歯になりにくいとされています。
肥満防止 カフェインは脂肪を燃焼させたり新陳代謝を活発にさせる働きがあります。ウーロン茶やプーアル茶には食事で摂った脂肪と体内で結びついて体の外に排出させる働きがあります。


  

 

 

栄養士    高橋 広海             

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