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NO.50

 

かぜをひかないために 〜体の抵抗力をつけましょう〜

'04. 2月号

 

寒くなるとかぜをひきやすくなります。私たちの生活の中で、1番身近な病気がかぜと言われています。
かぜのウイルスは200種類以上もあって、冬場はとくにインフルエンザが流行するようです。
かぜはウイルスによって起こるもので、このウイルスは空気中に存在しています。
つまり、かぜをひく環境は同じであるのにかぜをひく人とそうでない人・・・
最大の理由は体の抵抗力・免疫力があるかどうかということです。
人は疲労や睡眠不足、ストレス、そして栄養不足によって抵抗力が落ちてしまいます。
かざにかからないためには、日常生活の中でかぜの原因となるウイルスの感染から身を守ること、
そして抵抗力・免疫力をつけておくことが重要です。


 
かぜの予防や治療の食事
ビタミンAを摂ろう
かぜのウイルスは目や鼻、喉の粘膜から侵入します。
人間の体の粘膜の保護しているのがビタミンAです。
ビタミンAが不足すると粘膜に細かい傷ができてウイルスが侵入しやすくなります。
ビタミンAをきちんと摂取して粘膜を強化しておきましょう。
●多く含まれる食品・・・緑黄色野菜や果物、海草、レバー、タマゴなど。

 
◆ビタミンCを摂ろう
抵抗力を高めるビタミンです。ビタミンC不足すると抵抗力が低下、抗菌作用の低下などになります。
またビタミンCには血管を丈夫にする働きがありかぜ予防には必要です。
●多く含まれる食品・・・野菜や果物(柑橘類)に多く含まれています。
※ビタミンCは水に溶けやすく熱や酸素でこわれやすいので調理法は工夫しましょう。
   鍋や煮込み料理、スープなどは汁ごと食べられるし体も温まるのでおすすめです。
   これらのビタミンが食事で摂れないときは栄養ドリンクなどを利用するのもいいでしょう。
   そのときはなるべくカフェインの入っていないもの。
 
◆栄養価が高く消化のよいものを摂ろう
胃腸に刺激を与える食べ物を避け、消化のよい食事をこころがけましょう。
アルコール、コーヒーなどのカフェイン飲料、炭酸飲料は避けましょう。
 
◆水分補給をしよう
温かい飲み物やイオン飲料、果汁などをこまめに摂りましょう。

 
 
症状別の食事
@熱があるとき
とにかく水分を多く摂りましょう。
また口当たりのよいプリンやタマゴ豆腐、
茶碗蒸、アイスクリーム、果汁などが比較的受け付けやすいでしょう。
 
Aせきが出るとき
固形物や逆に水っぽいものは喉を刺激します。
ゼラチンで固めた食品や茶碗蒸、白身魚の煮こごり、豆腐料理などがよいでしょう。
 
B鼻が詰まっているとき
Aの食事に、雑炊やうどん、葛湯、ポタージュなどやわらかい料理がよいでしょう。

 
 
かぜの対策
●偏食や外食、不規則な食事ばかりというのを避け、栄養バランスのとれた食事をこころがけましょう。
●休養と睡眠を十分にとりましょう。
●保温、保湿とこころがけましょう。
●うがい、手洗いの習慣をつけましょう。

 
 

 

栄養士    高橋 広海             

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