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NO.45

 

乳酸菌を増やしましよう!

'03. 9月号

 

善玉菌と悪玉菌
ヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は、人間が健康を維持していくのにとても大切な役目をしています。
人間の大腸には、約100種100兆個以上もの細菌が住みついていますが、
体内に病原菌が入り込むのを抑え腸内をきれいにする『善玉菌』と
体内に悪影響を与え腸内を汚す『悪玉菌』の2種類に分かれます。
人間の腸内では善玉菌と悪玉菌がつねにたたかっています。

 
 
乳酸菌は体によい善玉菌!
そこで、乳酸菌が大腸には必要になってきます。
最近注目されている「プロバイオティクス」というものがあります。
これは、生きたまま大腸に届き、健康によい作用をもたらす乳酸菌のことです。
この乳酸菌は善玉菌で、大腸を弱酸性にして悪玉菌をやっつける働きがあります。
さらに腸の蠕動運動を促して便秘や下痢を防ぐ整腸作用があります。
また、さまざまな病原菌を抑える働きがあります。

 
 
乳酸菌には糖分を!
乳酸菌を体内で増やすためには、菌のエサが必要です。
それは「乳糖」で、これは乳製品に含まれている糖分のことです。
乳糖はヨーグルト、チーズ、牛乳などの乳製品に含まれています。
体によい善玉菌

○整腸作用
○免疫力の向上
○感染防御
○ビタミン合成
○健康維持、老化防止

体に悪い悪玉菌

○腸内腐敗
○細菌毒素の産生
○発ガン物質の産生
○病気の引き金、老化促進

 

 
乳酸菌の働き
◆免疫力を高める
風邪などのウイルス性疾患やアレルギー疾患の要因の1つに、
腸に悪玉菌が増殖し、免疫力が低下しているといわれています。
善玉菌を増やすことで免疫力がつき、病原菌から体を守ります。

◆コレステロール低下
食べ物から摂取されたコレステロールは、腸で吸収され血管内へ送られます。
乳酸菌はコレステロールを吸着し腸で吸収される前に体外へ排泄します。

◆抗ガン作用
胃の粘膜にもぐりこみ、慢性胃炎や胃潰瘍、
そして発ガン物質となっている「ピロリ菌」の増殖を抑え胃の粘膜を保護する働きがあります。

◆食中毒の予防
食中毒の原因となる菌の増殖を抑えます。

 
 

 

栄養士    高橋 広海             

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