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NO.44

 

夏カゼ対策をしよう!

'03. 8月号

 

カゼは冬の寒いときにかかりやすい病気といわれていますが夏の暑さで体がバテ気味になり疲労や睡眠不足、
食欲低下などによって抵抗力が弱まっているときもかかりやすいのです。
また夏カゼは、クーラーなどによる体の冷え込みや気温の急激な変化、
汗をかいたまま放置する、雨に濡れる、不用意な薄着などが原因となっているようです。
夏カゼをこじらせてしまうとカゼよりももっと大きな病気を呼び寄せてしまう場合もあるので
日常生活で体の免疫力をつけておくことが大切です。

 
 
夏カゼ対策の食事
◆十分なエネルギーを補給する
カゼによって発熱すると体温1度上昇すると約13%の基礎代謝量が冗進します。
つまりエネルギー代謝が増えます。ですから十分なエネルギーを補給しなければなりません。
しかし食欲の低下や消化能力が低下しているときは、あっさりとして口当たりがよく吸収されやすい食事をしましょう。
ここで大切なのはタンパク質を十分に摂取するということです。
肉や魚、乳製品、卵などがそうですが、豆腐は消化によく食べやすいでしょう。

◆ビタミンA、B1、Cを積極的に摂取する

ビタミンA

粘膜や皮膚を保護します。不足すると粘液に細かい傷ができて、そこからウイルスが侵入するそうです。
※「土用の丑の日」にうなぎを食べるという習慣は
   夏バテ防止の意図がある
含まれている食品⇒ レバー、うなぎ、春菊、小松菜、ニンジンなど。

ビタミンB1

糖質をエネルギーに変換するのに必要です。夏はビタミンB1がどんどん消費され疲労が溜まりやすくなります。
含まれている食品⇒ 豚肉、穀類、大豆など

ビタミンC

抗酸化作用があり、ストレス(暑さや疲労からくるもの)の抵抗力をつけます。
含まれている食品⇒ 果物(特に柑橘類)、青菜、さつまいもなど。

 
◆水分を補給する
ただし冷たい飲み物は摂り過ぎないようにしましょう。
お茶や野菜ジュース、イオン飲料などがおすすめです。
カゼのウイルスを完全に防ぐ方法はありませんが、常に予防はしましょう。
○規則正しい生活を心がけ、無理をしないこと
○栄養のバランスを考え、ビタミン・ミネラルもしっかり摂取すること
○睡眠と休養をすっかり摂ること
○手洗い、うがいは欠かさずにすること

◆カゼのときのオススメ料理
喉が痛いときは固いものは避けましょう。逆に水っぽいものものどを刺激します。
ゼラチンで固めた食品や、茶碗蒸、白身魚の煮こごり、豆腐料理などがよいでしょう。
またおかゆや雑炊、野菜の煮物、煮込みうどんなどもオススメします。
発熱があるときは水分を多く取りましょう。少し塩けのあるものがよいでしょう。
また、アイスクリームやプリン、フレッシュ果物は受け付けやすいです。
カゼをひいているときは刺激物(からしやわさび、またコーヒーや炭酸飲料、アルコール)は避けましょう。

 
 

 

栄養士    高橋 広海             

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