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NO.42

 

美容と健康はコラーゲンで!

'03. 6月号

 

コラーゲンとは?
人間の皮膚や骨、関節などに含まれるタンパク質です。
コラーゲンは人間の体内の全タンパク質の約1/3を占めていて、細胞と細胞をつなぐ重要な役割です。
このコラーゲンが美容と健康のもと。
コラーゲンを補給して、新陳代謝を活発にすることが全身の老化の速度を遅くして美容と健康を保つのです。

 
 
コラーゲンと皮膚
コラーゲンは特に皮膚の部分に多く存在しています。
皮膚の大きく分けると表皮・真皮・皮下組織から成り立っていますが、
皮膚の本体である真皮の主成分がコラーゲンで約 70%を占めています。
若い人の皮膚にはコラーゲンが豊富に含まれていて、みずみずしくハリのある肌を維持していくことができますが、
加齢とともにコラーゲンは減少していき、コラーゲンの代謝が衰え、
皮膚の水分も減少しカサカサの乾いた肌になってしまい、しみやしわができやすくなります。
みずみずしく、弾力性のある肌には、コラーゲンは欠かせません。

 
 
コラーゲンと骨・関節
丈夫でしなやかな骨をつくるためにコラーゲンは重要です。
骨はコラーゲン維持にカルシウムが吸着して形成されます。
つまり、コラーゲンが鉄骨で、カルシウムがコンクリートのような役割をしています。
また、コラーゲンは関節の軟骨の部分に存在していて、柔軟性を保っています。
背骨の椎間板や膝・肘の関節の軟骨のおかげで人間は身体を伸ばしたり折り曲げたりできるのです。
コラーゲンは関節の潤滑油のような役割をしています。
≪美容・健康の維持に役立つコラーゲン≫

●みずみずしく弾力のある肌の維持
●腰痛、関節痛を防ぎ、リウマチ予防
●血管の強度と弾力性を維持⇒
   動脈硬化、高血圧の予防
●胃や肝臓を健康に保つ
●全身の細胞の活性化

 
 
コラーゲンを摂ろう
コラーゲンは食品から摂取します。コラーゲンが含まれている食品を食べることにより、
体内でのコラーゲン合成が活発になっていきます。
では、どのようにコラーゲンを摂取すればよいのかというと…
コラーゲンは動物性タンパク質なので、
大豆や大豆製品、海草、きのこ類といった植物性タンパク質には含まれていません。
動物の骨や軟骨、腱、皮などに豊富に含まれています。
肉類では、骨付きのスペアリブ、豚骨、鶏の手羽先、鶏ガラに多く含まれています。
魚類は、切り身ではなく丸ごと、特に骨太のひらめやかれいがおすすめです。
料理としては、骨や皮がついたままの肉や魚をじっくり煮込んだスープなどには
コラーゲンはたっぷりと含まれています。
また、ゼラチンを使った料理やお菓子(ぜりーなど)にも含まれています。
しかし、これらはどちらかといえば、調理法に時間がかかったりちょっとした工夫が必要となってきます。
このように、普段の食生活でコラーゲンを摂取しにくい場合はサプリメントなどで補うのもよいでしょう。
※コラーゲンの合成にはビタミンCと鉄分が必要です。

 
 

 

栄養士    高橋 広海             

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