人間の細胞には、もともとガン遺伝子が存在していて、
何らかの原因でガン遺伝子が増殖し成長していくこをガンといいます。
ガンを起こす原因としてはいろいろあるようですが予防をするという第一に食生活が挙げられます。
食事やアルコール、タバコ、食品添加物などが要因になっているからです。
ガンを予防するための食生活
●ビタミンA、C、Eをたくさん摂る
これらのビタミンには、発ガン物質を抑える働きがあるためがん予防効果があります。
緑黄色野菜が果物を積極的に食べましょう。
食事にビタミンが多く、血液中にも多い人にはいろいろなガンにかかりにくいとされています。
●脂肪を取りすぎないようにする
脂肪を消化させるには胆汁酸が促進されますが、
その成分が発ガンを促進する物質に変わり大腸ガンを引き起こす原因となります。
ですから余分な脂肪は摂り過ぎないようにしましょう。
また、脂肪の過剰摂取がホルモンを介して発ガンの要因になるといわれています。
肉の脂身や揚げ物などを控えることが大切です。
●食物繊維をたくさん摂る
食物繊維は大腸内で発ガン物質の濃度を減らしたり、
ガンを防ぐのに役立つ物質をつくりだすといわれています。
●食品のひどく焦げたところは食べないようにする
肉や魚の焦げに発ガン物質があります。焼肉や焼き魚ばかり食べることは避け、
また食べるときにはほうれん草やごぼう、きのこ類などと食べるとよいでしょう。
●アルコールはほどほどに!
アルコールの摂り過ぎは肝臓に負担をかけます。
●食べ合わせに注意する!
胃ガンの発生要因に「食べ合わせ」があるといわれています。
アミンの多く含まれる食品+硝酸塩の多く含まれる食品⇒ニトロソアミンという発ガン物質。
これは、同時に(別々に食べれば問題なし)食べ合わせを長年続けていることによって
発生率が高くなるといわれています。ビタミンCにはニトロソアミンを抑える働きがあります。
また食物繊維もいっしょに摂るとよいでしょう。
▼アミンの多い食品…ニシン、サンマ、マグロ、カレイ、サバ、塩鮭、スルメ、イカ塩辛など
▼硝酸塩の多い食品…漬物(白菜、たくあん、かぶ、野沢菜)白菜、ほうれん草、きょうな、小松菜、セロリ、大根など
ガンの部位別にみた食生活関連要因
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要因 |
増加要因 |
減少要因 |
ガンの部位 |
胃ガン |
●高塩食品
●魚類(とくに塩干魚類)
●熱い飲み物・食べ物
●不規則な食事 |
○牛乳・乳製品
○生野菜
○果物
○みそ汁 |
大腸ガン |
●高脂肪食
●低繊維食
●ビール(直腸ガン)
●低血清コレステロール値(?) |
○高繊維食(穀類・豆類など)
○良質のタンパク質に富んだ食品
(チーズ・牛乳・魚類など) |
食道ガン |
●アルコール飲料
●熱い飲み物・食べ物
●タンパク質・ビタミン・ミネラルに
芝しい栄養価の低い食生活 |
○野菜・果物
○良質のタンパク質・ビタミン・
ミネラルに富む食事 |
乳ガン |
●高脂肪・高エネルギー食(特に成長期から思春期にかけて) |
肺ガン |
●コレステロール |
○緑黄色野菜・カロチン・ビタミンA |
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「暮らしと健康」より |
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