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NO.28

 

緑茶は栄養の宝庫です!!

'02. 4月号

 

日本人はお茶を好み、生活に欠かすことのできない飲み物になっています。
それだけ身近にある「お茶」が最近では『緑茶ブーム』になり、
緑茶に含まれている栄養成分に注目されています。
緑茶の成分は主として、カテキン、カフェイン、ビタミンC、ビタミンE、
カロチン、フラボノイド、テアニン、ギャバ、フッ素などです。
緑茶の茶葉に含まれるこれらの成分には水溶性(水に溶けるもの)と脂溶性(水に溶けないもの)があります。
 

≪水溶性≫カテキン・カフェイン・ビタミンC・テアニン・ミネラル
≪脂溶性≫カロチン・ビタミンE・タンパク質                      

 

●カテキンとは…
お茶の渋みや色、香りの成分。
発酵過程で変質するので緑茶(不発酵)にもっとも多く含まれる。
ウーロン茶(半発酵)や紅茶(発酵)には少ない。
生活習慣病の予防や抗菌作用など幅広い効能が認められている。

 
●カフェインとは…
覚醒作用があるので眠気が取れスッキリさせる。
お茶の覚醒効果は大脳中枢を刺激し精神を高進させる。体と頭の疲れをいやす作用がある。

 
●テアミンとは…
お茶のタンパク質は湯には溶けずに茶葉の中に残るが、
アミノ酸は湯に溶け出してお茶の旨みを作り出している。
この中で1番多く溶け出すのがテアミンである。

 
茶葉を扮した抹茶や、茶葉を細かくし微粒粉末にしたものは、
そのまま茶葉を摂取することになるので緑茶の有効成分がまるごと取り入れられます!!


  

≪緑茶の成分と効能≫
成  分 効  能
カテキン類
(お茶の渋み成分)
発癌抑制作用
抗腫瘍作用
突然変異抑制作用
活性酸素の消去作用
抗酸化作用・老化防止
血中コレステロール低下作用
血圧上昇抑制作用
抗動脈硬化抑制作用
血小板凝集抑制作用
血糖上昇抑制作用
抗アレルギー作用
腸内細菌叢改善作用
抗肥満作用
抗菌作用(食中毒予防)
抗インフルエンザ作用
虫歯予防作用
口臭予防作用(脱臭作用)など
カフェイン 覚醒作用(疲労感や眠気の除去)
利尿作用
強心作用
ビタミンC 抗酸化作用
ストレス解消
かぜ予防
β-カロチン 発癌抑制作用
γ-アミノ酪酸(ギャバ) 血圧降下作用
フラボノイド 血管壁強化
口臭予防
多糖類 血糖低下作用
フッ素 虫歯予防
ビタミンE 抗酸化作用
老化抑制
テアミン(アミノ酸の一種) 緑茶の旨み成分

 

≪マメ知識≫
緑茶は「アルカリ性飲料」です!人間の体は健康な状態のときは弱アルカリ性に保たれています。
酸性食品に偏りつつある食生活の中で、それを中和するためにも緑茶はおすすめ!!

 

栄養士    高橋 広海             

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