厚生労働省の2000年国民栄養調査で、
30代〜60代の男性の3割が肥満なのに対して30代以下の若い女性に痩せ型が増えているのがわかりました。
栄養や食事について関心の低いことが男性の肥満の
原因のようです。
男性の肥満の割合は各年代でも20年前と比べて増加し、
60代の30.7%がトップで、30代〜50代も3割近くを占めています。
女性の場合10年前より肥満の割合が増えたのは70代だけで、
60代が31.0%と最も高かったが、0.9%ダウンした。
若い女性は痩せた型が増えている。
20代では4人に1人(24.2%)、
30代は6人に1人(17.5%)の割合で20年前の倍近くとなった。
痩せ型の男性は、10〜20年前より減少し、40代では2.7%です。
この現象は、男女の栄養や食事に対する関心の違いで、
20代の男性の3割が食事について、
「全く考えてない」「あまり考えない」と回答し、
20代以上の女性は7〜9割が「よく考える」「ときどき考える」と
回答している。
この調査で肥満度を判定した国際的数値BMIは、
体重(s)を身長(m)の2乗で割った数値で、
25以上が「肥満」18.5未満「痩せ型」、
18.5〜25まで「標準」としている。 |
[2001年11月
9日 日本経済新聞より引用] |
筋力アップでリバウンド防止
しなやかなで強い体を維持するには、適切なダイエットも必要ですが、運動も欠かせません。
筋力強化運動を通して、肥満の解消、引き締まった体、ひいては慢性疾患の防止やストレスの解消など、
快適な生活を目指したいものです。動物たちは冬の寒さに備えて、食べ物から皮下脂肪を厚くします。
気温に応じて皮下脂肪を増やしたり減らしたりするのです。
私たち人間にも体温調節のメカニズムが残っており、秋から冬にかけて皮下脂肪がつき易くなります。
というわけで気温が低下している季節は少し油断するとたちまち太り易くなります。
また、せっかくダイエットに成功しても元に戻り易い時期でもあります。
いったん減量に成功しても、元の生活に戻ると体重がたちまち増加して、
減量前よりも増える現象をリバウンドと言いますが、ダイエットを反復すればするほど、
やせにくい体質になると言われています。
短期的に必要カロリーを制限しすぎると、身体は自動的に元の状態に復帰しようとします。
それだけでなく「また急に飢餓状態になるかもしれない」と体脂肪を貯めるメカニズムも強く働きます。
リバウンドは1日の運動量が少ない人に強く現れます。
脂肪をエネルギーとして燃焼させる機会が少ないためです。
私たちの体を筋肉質の体質に変えれば、脂肪消費が増加し、太りにくく、リバウンドしにくくなります。
また、筋力トレーニングは骨の老化防止にも役立ちます。女性は男性と比べて骨が軽くて繊細です。
若いうちは女性ホルモンが多く分泌され骨を硬く守りますが、更年期を過ぎると骨が軟化してしまうのです。
骨の老化を防ぐには、骨を支えている腱と筋肉を常に引っ張り、強い骨をつくることが大切です。 [2001年11月
5日 毎日新聞より引用]
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