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NO.18

 

納豆パワーで健康に!

'01. 6月号

 

納豆の消費量が急上昇
  納豆の消費量が伸びています。納豆は、栄養価が高く、消化の良い食品ということはご存じだと思います。
健康志向の表れで今後も消費量が伸びると予想されているようです。
  納豆は、植物性食品の代表ともいえる大豆から作り出されていて、
良質のタンパク質を基本とした総合食品であり、
現代社会の乱れがちな食生活において重要な完全食品となるのではないでしょうか。
  ところが納豆が好きではない、ほとんど食べてないという人もいます。
これは気候と関係しているようで、温暖な地域では食べ物は腐りやすく、
臭いや粘りに敏感だったために納豆を避けていたようです。
  しかし現在では全国的に納豆は定番食品となっています。
独特の臭いや粘り、味を受け入れ難い人も少なくないようですが、積極的に摂取していきたい食品です。
 

≪県庁所在地別 納豆消費ランキング≫
 

多い順

少ない順

@福島市 7,108円 @和歌山市 1,735円
A水戸市 6,765円 A高松市 2,151円
B盛岡市 6,377円 B那覇市 2,202円
C宇都宮市 5,882円 C徳島市 2,279円
D仙台市 5,841円 D大阪市 2,370円
E秋田市 5,753円 E神戸市 2,640円
F青森市 5,649円 F広島市 2,755円
G富山市 5,625円 G高知市 2,769円
H前橋市 5,575円 H岡山市 2,795円
I山形市 5,488円 I松山市 2,798円

※'99年度総務省家計調査から

 
納豆の栄養成分
  一般に納豆というと糸引き納豆のことです。
納豆は大豆を蒸し煮して、納豆菌胞子液を散布して発酵させたものです。
栄養的には大豆とほぼ同じものを含んでいますが、
納豆菌の繁殖によって消化酵素を分泌するため大豆よりも消化吸収が良くなっています。
また、タンパク質とカルシウムを結びつけるビタミンKが豊富に含まれていて、骨粗鬆症などの予防に役立ちます。
さらに食物繊維も多く、さつまいもの千倍以上も含まれていて、
便秘やそれに併う肌荒れなどの予防・改善にも効果的です。
そして、注目なのは、ナットウキナーゼという酵素です。
これは納豆のネバネバのもとで、血栓を溶かして血液をサラサラにする作用があります。
動脈硬化などの予防に役立ちます。
 
●納豆は栄養の豊庫です!!

糸引き納豆 100g中

 エネルギー 200kcal
 タンパク質 16.5g
 脂質 10.0g
 糖質 9.8g
 ビタミンB2 0.56r
 ビタミンE 0.9r
 ビタミンK 870μg
 カルシウム 90r
 鉄 3.3r
 食物繊維 2.3r
 コレステロール 0

※体内で合成されない必須アミノ酸のすべてが含まれます。
※必須脂肪酸のリノール酸、リノレン酸が含まれます。
※酵素として、タンパク質をアミノ酸に変えるプロテアーゼ、デンプンをブドウ糖に変えるアミラーゼ、
   脂肪を分解するリパーゼなどが含まれます。

 
利用法とコツ
  高温で加熱すると、納豆菌や酵素が死んでしまうので、
生のままで食べることをおすすめしますが、調理に加えるとくせが消えておいしく頂けます。
よくかき混ぜて糸をたくさん引かせて食べます。
ネギや大根おろしを入れると納豆くささがやわらぎ、血液をサラサラにする効果もあります。
保存中に乾燥してしまうと、味が落ち糸の引きも悪くなるので気を付けましょう。
 

 

栄養士    高橋 広海             

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