高脂血症とは?
血液中には、コレステロール・中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸の4つの脂質があります。
これらにはそれぞれの役目がありますが、必要以上に血液中に存在すると様々な害を起こします。
この4つの脂質のうち1つでも、正常値より高い状態を高脂血症といいます。
現代では特に、動脈硬化を招くコレステロールと中性脂肪の増加が問題となっています。
なぜ高脂血症が起こるのかというと、高カロリー高脂肪の食事に偏っていることや運動不足・遺伝など、
また肥満を合併していることが多く糖尿病やネフローゼ、
甲状腺機能低下などで脂肪の合成が活発になると、高脂血症は起こります。
コレステロールについて
コレステロールは脂質の一種で、体内に100〜150gはど存在します。
脂肪膜を構成する成分であり、またホルモンの原料となる大切な栄養素です。
よく善玉コレステロール(HDL)・悪玉コレステロール(LDL)といいますが
善玉コレステロールは動脈から余分なコレステロールを運び去るの対し、
悪玉コレステロールは、沈着させてしまいます。
コレステロールは、肉や魚などの動物性食品に含まれています。
魚や植物油に含まれるHDLには、血中コレステロールを低下させる働きがあります。
血中コレステロールを気にしている人で、
コレステロールが多く含まれている食品を避けている傾向があるようですが、実際は食品で摂取するよりも、
血中コレステロールの約2/3は肝臓で合成されます。
コレステロール値の高い食品を制限するだけでなく、
体内でコレステロール合成の原因となる肉の脂質や甘いものを控えた方が効果的です。
コレステロールを多く含む食品 |
一回の使用量 |
含有量 |
肉 |
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鶏レバー |
50g |
185r |
豚レバー |
50g |
125r |
牛レバー |
50g |
120r |
鶏手羽肉 |
80g |
88r |
鶏もも
(皮付) |
80g |
76r
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鶏むね
(皮付) |
80g |
64r |
豚肩ロース
(脂身付) |
80g |
52r |
豚ばら
(脂身付) |
80g |
48r |
豚ヒレ |
80g |
48r |
牛肩ロース
(脂身付) |
80g |
55r |
牛サーロイン(脂身付) |
80g |
50r |
牛ばら
(脂身付) |
80g |
55r |
魚・貝 |
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いか |
50g |
150r |
すじこ |
30g |
153r |
わかさぎ |
50g |
95r |
うなぎ
(かば焼き) |
100g |
240r |
ししゃも |
30g |
102r |
たらこ |
40g |
136r |
たい |
100g |
85r |
車えび |
40g |
76r |
すずき |
100g |
75r |
さざえ |
30g |
51r |
卵・牛乳・乳製品 |
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鶏卵 |
60g |
244r |
うずら卵 |
30g |
141r |
牛乳 |
210g |
23r |
プロセスチーズ |
20g |
16r |
バター |
14g |
29r |
菓子 |
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カステラ |
50g |
95r |
ケーキ・ドーナツ |
50g |
55r |
かわらせんべい |
20g |
22r
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・コレステロールが多いとされる食品の内、イカやエビ等にはタウリンというコレステロールを減らす成分を含みます。
・健康な人なら、卵を
1日に1〜2個食べても急激に血中コレステロール値が上がるということはありません。
・高脂血症の人は、1日の合計が300r以下になるようにしましょう。
高脂血症と食事
@低エネルギー食にしましょう
肥満体型の人は減食することにより血中コレステロール値は低下します。余分なエネルギーが多いと肝臓で中性脂肪へ合成されます。摂取エネルギーの制限は、コレステロール・中性脂肪へ合成さえます。摂取エネルギーの制限は、コレステロール・中性脂肪の合成を抑えるためには第一です。
A甘いものを控えましょう
糖質の多く含まれる食品は、体内で中性脂肪の合成を促します。糖質・菓子類などの甘いものは控えましょう。 B植物繊維をたっぷり摂取しましょう
海草に含まれるアルギン酸や、果物に含まれるペクチンなどの水溶性の食物繊維には、血中コレステロール値を低下させる働きがあります。食物繊維の多い食品は積極的に増やしましょう。 Cアルコールは避けましょう
アルコールは過剰に摂取すると、肝臓で分解しきれずに中性脂肪の合成が盛んになります。お酒をたくさん飲む人は、それを控えると中性脂肪を下げることもできます。
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