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活性酸素を撃退する SODの力は年と共に減少する
◆表を見ていただきたいのですが、これは若いねずみと年を取ったねずみの赤血球に含まれるSODの高さを調べた結果です。これを見ると、若いネズミの赤血球はSODが高いです。そして年をとってきたらSODが減ってきます。ただ、年をとったネズミのいちばん若い赤血球のSODよりも、若いネズミの年をとった赤血球のSODのほうが高い。つまり、人間は若いと活性酸素を取り除いて病気が防げるわけです。これは、老化とSODがきれいに平行して、老化したらSODの機能が落ちてきて病気になるというおもしろい結果です。
先ほども言いましたが活性酸素はうまく結合して過酸化脂質を刺激します。これは傷口なんかにどんどんできるんですよ。で、やはり若い患者の過酸化脂質は、SODを増やす力があるからあまし悪さをしない。年をとった患者さんの傷口は、SODの力が弱い。だから、若い人よりもどんどん活性酸素が出てきます。元気な人でも過酸化脂質は高いんです。でも、SODの力が高いから病気にならないんです。逆に病気になったらSODを作る力がないから、上がってきた活性酸素でやられます。
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