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 レポート 083


丹羽療法の生薬&制癌剤とは?
−今も絶えず改良され続けている−
 
  
がん、膠原病を含む難病、アトピー性皮膚炎などに特化した代替医療(抗がん剤、手術、放射線というような三大標準治療以外の治療のこと)を行う丹羽療法といわれるものがどのようなものか、今回は、丹羽療法の肝ともいえる生薬(制癌剤など)についてお話しをうかがってきました。
   私たちがいつも先生にお話しをうかがうのは、新横浜にある丹羽先生の診療所です。先生はこちらで、月に一回から二回のペースで診療を行います。他にも、埼玉県の大宮、金沢、名古屋、大阪、岡山、福岡に診療所があり、先生の診察を直に受けることができます。そして本院は、高知県土佐清水市にある土佐清水病院。こちらでは集中治療が必要な患者さんたちが行かれます。診療所の場合や数にも限りがありますが、患者さんは日本全国からいらっしゃるそうです。先生の身体はひとつですから、やむを得ないことですが、ひとりでも多くの患者さんを救いたいからと、月の半分は各地の診療所を回っています。
 
   天然の種子や茸類を特殊加工した制癌剤の数々
 
   今、丹羽療法で処方される生薬は、全部で十数種類あるそうです。代表的なのは通称SODと言われるSOD様作用食品です。これは唯一市販されています。あとの生薬は、疾患の種類や症状などに合わせて様々な組み合わせで処方されます。制癌剤として使われるのが『HTT』という牛黄(ごおう)、茯苓(ぶくりょう)、檳榔(びんろう)、大黄(だいおう)、ハーペーゴー、食滑石(しょくかつせき)、マグニー石の粉などを原料に特殊加工を施したもの。『BWS』というビワの種を特殊加工したもの。『BG103』というアガリクスを特殊加工したもの。『冬山』という冬虫夏草(とうちゅうかそう)と山伏茸(やまぶしだけ)を特殊加工したもの。『BG105』というシベリア産のチャーガを特殊加工したもの。『DH1、DH2』という鹿角霊芝(ろっかくれいし)を特殊加工したもの。あと。中国の紅豆杉に類似するオンコや、ブラジルのテコマイマートという樹木の生薬などを特殊加工したものなどがあります。
   例えば、冬虫夏草をベースにした『冬山』は進行がんや末期のがんの状態も改善もしくは悪化を止める効果があると言います。さらにウイルス疾患や遺伝子疾患にも効果があるそうです。『BG105』はがんだけでなく糖尿病や肺疾患にも効果がるそうです。漢方に似たような材料の薬剤がありますが、先生の生薬は自生にこだわった素材を使うので、効果に圧倒的な差がでるそうです。もちろんそれらはすべて特殊な加工をして、どんな人にも効くように活性化されています。
 
   今も絶えず研究を繰り返し改良され続けている生薬
 
   40年ほど前のこと。先生は当時9歳だったご子息を小児がんで亡くされました。抗がん剤治療の果ての壮絶な苦しみを目の当たりにし、何もできなかった自分を責め、抗がん剤という猛毒を憎み、一時は医者をやめようと思ったそうです。
   抗がん剤に代わる生薬の開発はここから始まりました。先生の著書によると「漢方的なものも、あまり効果がなく、息子の命を救えなかったので、どこかに打開の道はないかと模索した結果、漢方的なものを身体に効くようにする(生薬の活性化方法)研究に至りました」
   そうしてSODが開発されたのです。実験、研究を重ねること実に十数年。試行錯誤の末に漢方的な生薬の活性化(誰にでも効くようにする)に成功したのです。それは遠赤外線焙煎、発酵、油剤化という三工程を経てできたのです。同時に先生は早くから活性酸素が、がんや難病、アトピー性皮膚炎の元凶だと発見し、活性化した生薬が過剰な活性酸素を除去する効果を見出しました。
 
―――先生が今、患者さんに処方している生薬はSODを開発してから作ったものですか?
「そうです。原料はそれぞれ違いますが、基本の加工法はほぼ同じ。疾患の種類や症状によって処方しています」
 
―――研究していて、これは使える、という段階になるまで何年くらいかかるものですか?
「いちから始めるものはひとつの生薬で10年くらいかかるかな」
 
―――そんなにもかかるのですね。今も開発は続けているのですか?
「もちろん続けていますよ。土佐清水に丹羽免疫研究所という研究所があって、そこで専属の医師たちと日々、改良したりして研究開発をやっています」
 
―――ということは患者さんは常により改良された生薬を処方してもらえるわけですか?
「順次、必要に応じて処方できるようにしています。一度に大量生産できるものではないので、まずは何人かに使用してもらって、効果を見ながらですね」
 
―――普通の薬は、研究開発、認可まで長い期間がかかりますよね。加えて副作用が必ずついて回るといいます。でも、先生の薬は副作用があにからすぐに試してもらえるという利点がありますね。
「無料で新しい抗がん剤の治験とかいってやっているけどれど、無料にしますかたと言われて悪化して死んでしまっては元も子もない。死ぬリスクがある実験台ですから。僕のはすでに効果のある生薬(制癌剤)をさらに改良しているわけだから安心です。今もどんどん制癌効果はあがっています」
 
―――改良というのはどのように?

「それぞれに発酵の時間や焙煎の温度といった部分を微調整していく。何度も何度もちょっとずつ変化させていくという気の長い根気のいる作業です」
 
―――それは果てしないですね。
「終わりはないと思っている。なんとか患者さんを治したいから」
 

―――これらの生薬は、がん、膠原病をはじめとする難病、アトピー性皮膚炎などに処方されているわけですが、SODは?
「SODはどんな患者さんにも必ず飲んでもらっています。基本になるものです。ただ、SODだけでがんは治りません。あくまでも予防であり健康維持のもの。過剰な活性酸素を抑え、免疫力を上げ、血流を良くするというベーシックなものです」
 
―――愛飲者の方の中にはSODを多めに飲んでいたら、腫瘍が消えていたという方もいらっしゃいます。あと、多いのは、術後の回復が良好だとか、何年も再発していないというようなお話しをよくいただくのですが?
「腫瘍が消えた言いうのは、もともとがんではなかったか、非常に初期の軽いものだった可能性がありますね。術後の回復や、再発予防にSODはとてもいいです。しかし、がんをなんとかしたいのなら、SODだけではだめです。やはり私のところにきて、私の制癌剤を飲んでほしいです」
 
   一度、丹羽先生の診察を受けると、一週間から二週間分の生薬を処方してくれます。その後は一か月分ずつ郵送してもらえます。一度は診療所に出向かなければなりませんが、その後は血液検査の結果や腫瘍マーカーの結果、CTの画像などのデータを送るといった臨機応変な方法があるそうです。ぜひ土佐清水病院のほうに相談したみてください。

 


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