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 レポート 074


抗がん剤治療の現状
−副作用の少ない、先端だと言われる現状−
 
  
どんなに進歩していても毒は毒なのか?
 
   最近は、本屋さんに行くと、抗がん剤の悪行について書かれたものが増え、一般に、抗がん剤が毒であり、がん細胞も正常な細胞も殺してしまう、というのは、かなり浸透してきているように思われます。患者さんも、拒否の意思を示す人が増えていると言います。とはいえ、聞く話では、なんだかんだと言って、医者から副作用の少ない抗がん剤だからとか、最近のものは効く確率が増えたなどと言われると、そのまま流されてしまうとか。
   ではどうすればいいのか、今回丹羽先生に聞いてみたところ、2012年秋に徳間書店より出版された『丹羽がん療法〜抗がん剤は命を縮める』のなかに抗がん剤を含めたがんの最良の対処法が書かれているから参考にするようにとアドバイスいただきました。
   その内容を抜粋してここに紹介します。
 
―――まず、抗がん剤で効果のあるがんと効かないがんの話ですが?
「一般に、乳がん、子宮がん、直腸がん、前立腺がん、甲状腺がんの5つのがんは、がんが体の末端に存在すること、乳房、甲状腺は体の中から外へ突出し、比較的中央から隔離されていることから、早期に手術をすれば(また前立腺がんは副作用の強い抗がん剤ではなく、ホルモン剤で)70〜80%の患者さんは副作用の強い抗がん剤を用いなくても十分延命し、寿命を全うされます。また、膵臓がん、胆のう・胆管がんを除いて、胃がんや肺がん(小細胞・扁平上皮がんを除く)などの固型がんは、初期で、リンパ節にも転移していないかった場合、ほとんどの患者さんが早期の摘出手術で寿命を全うされます。また、AML(急性骨髄性白血病)、ALL(急性リンパ球性白血病)、CML(慢性骨髄性白血病)の小児、悪性リンパ腫、絨毛腫瘍、精嚢がん、限局性肺小細胞がん、小児固形がん(主として肉腫)、限局性の食道・喉頭・咽頭がんは、最近、抗がん剤や放射線治療で(いちおう副作用で苦しみますが)10人中7、8人は10年、20年延命し、寿命を全うする患者さんが多くみられます。また、術後再発転移した卵巣がん、乳がん、大腸がん、胃がんは抗がん剤で1年から5年くらい延命します。
   しかし、それ以外のがんは、一般に、同じ個体の中にあって、正常な細胞と、正常な細胞よりも何十倍も強い岩やお化けのようながん細胞が共存しているのです。抗がん剤を使うと、どのがんでも確かにCT、レントゲンで見ると縮小しています。また、腫瘍マーカー、LDH(糖の代謝に関わる酵素)も低下します。ただし、ある一定まで小さくなると、それ以上小さくはなりません。同時に人間の正常な細胞の方ががん細胞よりもずっと弱いので、がんが小さくなりよりも先に人間の体が弱り、脱毛、嘔吐、肝・腎・肺・血小板がダメージを受けて死亡寸前に陥ります。そこで抗がん剤を止めます。すると3ヵ月でまたがんが大きくなり、腫瘍マーカーが悪化して再入院して抗がん剤をやります。するとがんは小さくなります。医師は小さくなった縮小効果でもって患者さんやご家族を説得します。しかし、人間が死にかかってやめます。またがんは大きくなります。
   結局、大半のがんは抗がん剤で小さくなるけれど、人間の方が先にダメージを受けて苦しみ、最後は抗がん剤の副作用で亡くなっていかれる。とうのが今日のがん治療の実態なのです」
 
―――では、抗がん剤自体の進歩はどのようなものなのでしょう。病院では、最近の抗がん剤は良く効くと言いますが?
「効く=正常な細胞にも劇的に効く。つまり、毒が効くということです。抗がん剤にいいも悪いもない。どれも毒です。つまり毒をもって毒を制するということです」
 
―――よく、いったん抗がん剤でがんを小さくしてから手術で取りきるというのに使う抗がん剤は有効なのでしょうか?
「どれは人によります。抗がん剤の縮小効果があって、手術できる大きさに縮小できたら、ある程度は効果的です。抗がん剤も縮小効果がある人とない人がいる。これが絶対にこの人に効くという確証はどこにもないんです。小さくならないなら、即刻やめることです。ただ、言っておきますが、抗がん剤で小さくしたがんは、どんなに小さくなっても、手術では取りきれないんです。いずれ再発かどこかに転移する可能性が高い。がんというのは根っこが深いんです。CTやMRIでいくら見ても、根っこまでは分からない。手術をしてみても取りきれたかどうかは分からない。ましてや抗がん剤で縮小してからの手術では、健康な細胞もダメージを受けているから、おおむね再発、転移の可能性が大きくなるんです」
 
―――ということは、例えば、抗がん剤投与や手術をしたことによって、免疫力が落ちて、それまで眠っていたがんが目を覚ますということもあるのでしょうか?
「あります。触らなければ良かったということは多いです。医者はすぐに手術というし、最近は内視鏡手術や、ロボット手術、カテーテル手術など患者さんに負担が少ないというけれど、内視鏡手術のミスで死亡した例は山のようにある。取りきれなかったがんもそうだけど、がんの手術といのはリスクが大きいということを知っておくべきです」
 
   結局、生薬、SOD、サンドバスなどを使い、なおかつがん学会にも認められたきちんとした実績やデータのある丹羽療法がいいということになります。

 


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