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 レポート 073


丹羽先生のがん初診診療レポート
−診療室より−
 
   春のうららかなとある一日。この日は丹羽先生が新横浜の診療所で出張診療を行う日でした。久しぶりに診療所の扉をくぐると、待合室の一角にお見かけしたことのある方がいらっしゃいました。以前、取材させていただいたことのある、辻田さんです。
   辻田さんと言えば、シニアのテニスプレイヤー。シニアの全日本チャンピオンに何度も輝かれているテニス界では著名な方です。つい1年ほど前も、取材させていただき、その時は、血液のがんと言われる骨髄異形成症候群を丹羽療法で治されたばかりでした。丹羽先生の治療を受けたときは、急性白血病にまで進展し、余命数ヶ月といわれていたそうです。それが、丹羽先生の病院、四国の土佐清水病院に入院し(近くの民宿泊の入院)ほぼ1か月で生還したつわものです。生還以来、月に一回は大宮の診療所に行っていると伺っていました。その診療も、ものの10秒で終わる、というくらい順調だと聞いていました。なのに新横浜にいらしたので、もしや具合が急に悪くなられたのかと、恐る恐る、声をかけさせていただきました。
   そうしたら、この日は、横浜に住む5歳違いのお兄様の診察に付き添われていらしたとか。そこで、お兄様とそのご家族(息子さん夫婦)の了解をいただき、その診療の模様などを取材させていただくことになりました。
 
   辻田さんのお兄様は、現在85歳。学生時代は野球に打ち込まれたとか。弟さんはテニスとまさにスポーツ一家でした。体力には自信があったそうです。それが去年、肝臓に異変が見つかり、肝臓がんと診断されました。肝臓は、体内の有害物質の解毒や排出をする重要な臓器といわれています。と同時に、物言わぬ臓器と言われるほど、自覚症状がわかりにくい臓器だとか。ですから、異常が見つかった時にはかなり進行しているそうです。
   辻田さんのお兄様の場合も、昨年の夏ごろに肝臓がんが発覚し、芳しくない状態だと言われたそうです。そして、当たり前のように抗がん剤治療を勧められたそうです。85歳での手術は無理があります。となると残された治療法はおのずと抗がん剤治療になるのでしょう。抗がん剤治療は、丹羽先生を始め、これまで幾多の世界中の学者の方々が、百害あって一利なしとおっしゃっています。それでも目の前の医者に勧められれば、万が一つ、効果が期待できるかもしれないと思うとか。
   このときお兄様が勧められたのが、カテーテル手術というものでした。これは、お腹に小さな穴をあけ、そこからカテーテルという細い管を通し、患部に直接抗がん剤を注入する治療法だそうです。
   これまでの抗がん剤投与は、注射か服用などで全身に様々な影響を与えていましたが、カテーテル投与なら患部だけに、しかも直接、抗がん剤が届き、より効果的で身体への負担が少ないと言われています。
   しかし、この治療法を用いても、お兄様の容態は一向に良くならないどころか、余計にだるさが増したと言います。がん細胞が増加していることを示すマーカーも悪く、CTでの画像診断でも縮小効果はあまり見られなかったとか。
   そこで弟さんの出番でした。がん、と言われたときから、1日に9包ずつのSODの服用を勧めました。さらに、丹羽療法を受けるように勧めたそうです。自身が2度も丹羽先生に命を救われた実体験がありましたから、なおさらでした。弟さんの場合は、整体師もされたいたから、西洋医療と東洋医療、生薬療法などを合わせた統合医療に対する知識が豊富でした。だからすんなりと丹羽療法を受け入れることができましたが、普通は、西洋医療の医者に言われたことが全てだと思ってしまします。お兄さんも、頭では理解していても、担当医の勧める抗がん剤治療に一縷の希望を託してしまうものです。
   そんなお兄さんがようやく丹羽先生の診察を受けようと、重い腰をあげたのが、この日だったのです。
   ここからは診察室で行われた丹羽先生との会話を紹介します。(以下敬称略)
 
先生「(病院の血液検査の表、画像のコピーなどをじっくり見てから)体調はいかがですか?」
「あまりよくないです。だるくて」
先生「そうでしょうね。カテーテル手術、医者は、ピンポイントで直接効くからいいというが、あれはね、がんも死ぬが、やっぱり周囲の正常な細胞にもあたってしまうんです。強い抗がん剤だから、なおさらやられるんです。だからしんどいんです。注射したりするのとあまり変わらない。特に肝臓は大事なところだし、ましてやあんたはお年だから、あんたのほうが亡くなってしまうぞ。他のがんもそうだが、特に肝臓がんは、私の薬が良く効くんです。というか、西洋医療で、手術のできない末期の肝臓がんで12か月以上生存した例はほとんどないんです。例え生存できたとしても18か月以上は皆無なんです。平均12か月以内なんです。しかし、私の治療では平均55か月は生きられる。(先生が国際がん学会の専門誌に2012年発表した論文でその成果が実証されています。※注1参照)肝臓がんは、私のところでは、生薬の注射や飲み薬以外にも治療法があります。たいていの人にはそのために土佐清水病院に入院してもらうのですが、たんたの場合は85歳だし、体力的にもしんどいでしょう?」
「病院の先生は、もう一回、カテーテル療法をやってもいいと言っているのですが」
先生「とんでもない!通っている病院の医者はそんなことを言っているんですか。その先生は、目の前の患者さんの身体がどんだけ弱っているか、しんどいか分からないでしょうね。数値と画像だけ、がんの部分しか見ていないから。僕は、あんたがもう10歳若かったら、首に縄をつけてでも土佐清水に連れて行くところだが」
「入院はできなくても、飲み薬の処方はしていただけますか?」
先生「もちろん、出します。家からここまで(新横浜診療所)どれくらいかかる?1時間か。ここまで来るのもしんどかったでしょう。できれば毎日来て注射してもらいたいところだが。それやるとずいぶんラクになるんですよ。週に3回でも来れるといいんだが。今日、その注射しておきましょう。しかし、もう85歳だから、無理はしないように」
「はい。無理しないで余生を送りたいです」
義娘「病院で処方されている抗がん剤の飲み薬はどうしましょう」
先生「ダメダメ。そんなものを飲んだら、私にお金を払っている意味がなくなります」
義娘「今までの先生になんと言えばいいですか?」
先生「放っておいていいですよ。まず、今日薬を出しますから、その薬で様子見て、少しラクになったら、いつでもここに注射しにいらっしゃい」
 
   ということで、お兄様はこのあと生薬の注射をして、少し顔色が良くなり、私たちに、「丹羽先生にお会いして、砂漠で水をいただいたようです」と、にこやかにおっしゃって帰られました。
 
※注1  国際がん専門誌に掲載された丹羽先生の論文
   2012年にがんの専門誌として最も権威のある「Integrative Cancer Therapies」に、丹羽先生の論文が掲載されました。これまでも先生の論文は「活性酸素」に関するものを始めとして数多くの医学専門誌に掲載されていますが、がんに関する論文の掲載は初めて。しかも、抗がん剤や放射線などを用いない自然療法が国際がん学会で認知されたのは、今回の丹羽療法が世界で初めてとなります。
   タイトルは「冬虫夏草を含む天然生薬が肝細胞がん患者に延命効果をもたらす根拠について」。世界平均延命1年以内の肝臓がんで、6年以上も延命。しかも、副作用で苦しむことなく人間らしい生活を全うできるという、10年間に及ぶ丹羽療法のデータから導き出された内容となっています。

 


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