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 レポート 066


子宮頸がんワクチン副作用!
−急きょ積極的な接種を中止したわけは−
 
   2013年 6月中旬、厚生労働省が突然、子宮頸がんのワクチン予防接種の積極的な呼びかけを中止しました。理由は、重度の副作用が多数報告されたからです。
 
   そもそもこの子宮頸がんとは、どのようながんなのでしょうか。厚生労働省の資料より説明していきたいと思います。
   「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部にできるがんのことです。子宮は、胎児を育てる器官で、全体に西洋梨のような形をしています。また、子宮頸部は、腟へと細長く突き出た子宮の入り口部分のことを言います。子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
   ですから、厚生労働省は、性行為以前に感染予防ワクチンの接種を推奨することになったのです。その予防ワクチンとは、発がん性HPVの中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV16型とHPV18型の感染を防ぐワクチンで、海外ではすでに100カ国以上で使用されているそうです。日本では2009年10月に承認され、2009年12月22日より一般の医療機関で接種することができるようになりました。
   感染を防ぐために3回のワクチン接種で、発がん性HPVの感染から長期にわたってからだを守ることが可能です。しかし、このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。子宮頸がん予防ワクチンを接種することでHPV16型とHPV18型の感染を防ぐことができますが、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。そのため、ワクチンを接種しなかった場合と比べれば可能性はかなり低いものの、ワクチンを接種していても子宮頸がんにかかる可能性はあります。
   子宮頸がんを完全に防ぐためには、子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検診を受けて前がん病変のうちに見つけることが大切。ワクチン接種後も、年に1回は子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。
   というのが国の方針でした。さらに、2013年の4月からは各自治体に呼び掛け、12歳から16歳までの女子に無料で受けられる定期接種を始めました。それからわずか2か月で、急きょ接種の呼びかけを中止したのです。
   いったいそこには何があったのでしょうか。
   予防ワクチンはこの3年間に382万人が接種してきました。ところが、そのなかで2000件以上もの副作用が報告されていたそうです。なかには、四肢の麻痺などで車いす生活になるほどの重度の障害が358件も報告されたとか。他にも疼痛、じんましん、発熱、おう吐、頭痛、めまい、倦怠感、感覚麻痺、痙攣、血圧低下、チアノーゼ、脳波異常…。などが数多く報告されているそうです。
   ちなみにインフルエンザワクチンで起こる副作用の発生率は13万3千回に1件。それに比べて子宮頸がんワクチンで起こる副作用の発生率は4千回に1件だとか。インフルエンザの実に40倍もの発生率だということがわかります。しかし、これは病院からの報告を全て入れているわけではないらしいので、実際にはもっと多いのではないかと言われています。
   もうこなってくると、癌にかかる確率よりも、ワクチン接種で起こる副作用の確率の方が多くなるという話も聞かれます。
   今回はそのあたりを含め、丹羽先生にお話を伺ってきました。
 
   すぐに命をとらない、がんにワクチンなどいらない
 
―――先生、子宮頸がんの予防ワクチン接種の副作用で国が積極的な接種の呼びかけを中止しましたが?
「やっぱりと、ということです。そもそもワクチンというのは、ウイルスに対する抗体のことで、ウイルスが体に入ってくるとそれを攻撃する抗体ができるんです。ウイルスなどが体に侵入してきた時に反撃するために、あらかじめウイルスなどに対する抗体を作らせるのがワクチンなわけだ。そこで問題なのが、ワクチンに使用するウイルスをどうやって作っているかだ」
 
―――なんでも遺伝子組み換えで化学的に作った抗体だと聞きますが?
「そんなものいいわけがない」
 
―――でも、欧米では日本ほどの副作用の報告がないということで、厚生労働省も認可したのではないでしょうか?
「だいたい、東洋人と西洋人とでは肝臓の働きが違うんです。アルコールでも分かるように、東洋人は肝臓での代謝力が西洋人に比べて弱いんです。肝臓の代謝が悪いということは、当然、化学物質などを解毒する力も弱い。つまり欧米でよくても東洋人には強すぎるんです」
 
―――でも、子宮頸がんにかかるよりはいいと思ってワクチンを接種したわけですよね?
「子宮頸がんなどはすぐに命を取るがんじゃないんだ。前立腺がんしかり。すぐには命を取らないものにワクチンなどいらないんです。副作用のリスクのほうがよほど怖い。しかもワクチンで100%防げないものをどうしてやろうとするのか」
 
―――ということは検診を定期的にしていればいいと?
「そうですね。とにかく、余計なこと、薬、ワクチンには副作用が必ずあるということを忘れないことです。それよりも適度な運動と食事、ストレス、睡眠に気を配ることです。そしてSODを飲んでいれば大変なことにはならない」
 

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