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−アトピーを根本から治す− |
レポート 057 |
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『奇跡のアトピー治療』 | |
−アトピーを根本から治す− | |
丹羽先生はよく言います。アトピー性皮膚炎の症状や患者さんの傾向が劇的に変化したのは、今から40年前、1970年代だと。原因は日本の高度経済成長に伴う工場のばい煙、トラックの排気ガスといった環境汚染。フロンガスによるオゾン層の破壊で強まった紫外線、農薬を多用する農業、化学薬品づけの飼料を多用する畜産業。すべては私たちの周りを取り巻く生活環境の急激な変化と大気汚染、食物汚染によって、もたらされた結果だと言います。 丹羽先生は早くからアトピー性皮膚炎の主因は活性酸素だと発表。活性酸素を取り除く生薬の開発と食生活、環境の改善などを組み合わせた独自の丹羽療法で多くの重症化したアトピーを治療してきました。 これまでにもアトピーに関する多くの著書を出版し、それらの本はいまだに売れ続け、隠れたベストセラーになっています。そんななか、更なるアトピーの新刊が出版されました。タイトルは『根本から治す奇跡のアトピー治療』。 帯には「もう悩まない!素人療法は危険!!丹羽療法の正しい指導、正しい管理。全国のアトピー患者が信頼し、たった数週間で改善していく丹羽式療法の神髄が一冊でわかる!」と書かれていて、丹羽先生渾身の著書になっています。 今回は、アトピー患者さんにお勧めの食事のレシピ紹介や、よくある質問と題した素朴な疑問にも答えてくれる構成になっていて、非常にわかりやすい一冊です。そこで、さっそく新横浜の診療所に診療にいらした先生にインタビューしてきました。先生は、アトピー性皮膚炎の最新治療に思わぬ危険がはらんでいるという驚愕の事実を教えてくれました。 丹羽先生が明かす、新たなアトピー治療薬といわれる、免疫抑制剤の危険!! ―――先生、今回、新刊としてアトピーの本を出版されましたが、今、このときにどうしてアトピーの本だったんでしょう? 「丹羽療法でわかりやすいアトピーの本がほしいという要望が多かったんです」 ―――確かに、質問のコーナーなどはうなづくことばかりでした。やはり、こういったアトピーが重症化するとがんになるのか、とかアトピーは遺伝なのか、どこそこの深海水はいいのか、民間療法はどうかといったような質問は多いんですか? 「多い多い。アトピーの仕組みや理屈をなんぼ詳しく書いても、こういう質問に答えるほうが理解してくれる」 |
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丹羽靱負 著 KKベストセラーズ刊 |
―――先生がこの本のなかでいちばん言いたいことは? |
―――つまり、免疫抑制剤で治っているのではなく、抑えられているということですか? 「そのとおり。免疫抑制剤はずっと使い続けないといけなくなる。使い始めは重症のアトピーも引くから、良かったなあと。しかし、ちょっとしたことで風邪や感染症にかかりやすくなったり、5年、10年と使いつづけているとかなりの確率でがんになる。こんなものが2008年から保険適用になったから、うちに来る重症患者さんの数が少し減っているわけです。恐ろしいことです」 ―――この免疫抑制剤を使うと、皮膚が硬化しているよなものでもきれいな皮膚になるんですか? 「これがなるんです。引くんです。治ったようになるんです。だから使い続ける。だから怖い。アトピーは命を取る病気ではないのに、そのために命を取る薬を使うのはいかんです」 ―――免疫抑制剤というのはステロイドよりも効果が出るんでしょうか? 「ある。ステロイドは長く使い続けると糖尿病や骨粗鬆症の危険があるし、見た目にも顔がむくんだりするが、免疫抑制剤は表面的に出ないし、骨もぼろぼろにはならない。また、ステロイドは急にやめると呼吸困難などを起こして危険ですが、免疫抑制剤は急にやめてもステロイドほどの顕著に危険な症状は出ない」 ―――一見、素晴らしい特効薬に見えますね? 「だから危険なんです。命を取らないアトピーに命を取る発がん性の免疫抑制剤を使ってはいけない」 ―――免疫抑制剤と言うと、臓器移植に使われて有名になりましたが、臓器移植の場合でも飲み続けないといけないんですか? 「もちろんそうです。死ぬまでずっと飲み続けないといけない。でも、臓器移植は、今、生きるか死ぬかの問題ですから、5年後10年後に発がんする可能性があってもそれくらいのリスク、背に腹は代えられません。しかし、命にかかわらないアトピーにはいかん。アトピーにとってステロイドがオオカミなら免疫抑制剤はライオンなんです」 免疫抑制剤が2008年から保険適用になった話は、初耳でした。誰もが手軽に服用できることを丹羽先生は心配していました。 |
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