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 レポート 049


1.脳血栓に有効なSOD心筋梗塞には?
2.薄毛・抜け毛にSODの有効性は?     
 
   今回は、愛飲者の方からのご質問を受け、丹羽先生にインタビューしてきました。
   ひとつは、脳血栓と心筋梗塞に関するご質問。二つ目は、育毛に関するご質問です。脳血栓、心筋梗塞などの循環器系の疾患に関しては、これまでもいくつかのご質問をいただき、先生に答えていただいているので馴染みがあります。しかし、育毛に関しては初めていただいたご質問で、多くの方が気にされていることですから、先生がどのようなお話をされるのか、こちらも楽しみでした。
 
   まずは、先生が書かれた『活性酸素が死を招く』という著書のなかで、先生はSODは脳血栓には有効ですが、心筋梗塞にあはあまり・・・というくだりがありますが、どうしてでしょうかというご質問です。
   欧米に比べ日本では脳血栓、心筋梗塞の患者さんは比較的少なかったのですが、食生活の変化、生活習慣の変化等により、近年、心臓疾患の患者さんは増え続けています。とくに多いのが、ストレスやタバコ、食生活などによる生活習慣病で、動脈硬化が原因となる虚血性心疾患です。狭心症や心筋梗塞はこれに分類されます。総患者数は全国で百万人とも言われています。
   ほかに、脈の乱れを起こす病気。不整脈、心房細動、心室細動、房室ブロックなどや、生まれつき心臓に疾患がある先天性心臓病。心房中隔欠損、肺動脈狭窄、心臓弁膜症、心膜の病気などがあります。
   心臓というのは生きるために必要不可欠な血液を体内に送り出す、一番重要な臓器です。そのために、組織のいちばん要になるところを心臓部といった比喩にも使われます。
 
―――心臓病といっても様々ですが、心臓病のメカニズムから治療の仕方、SODの効果などについてお伺いしたのですが?
「心臓、つまり血管系の病気のことを脳心という。脳、心臓、血管の3つはすべて連動しています。脳に来る病気は心臓にも来る。逆に心臓の動きが悪くて弁にカスが溜まると、それが脳に流れて詰まりを引き起こす。これが脳梗塞で、二次的に中風といって脳卒中による手足の麻痺、半身不随、言語障害などを引き起こすわけ」
 
―――原因としてはどのようなことがあげられますか?
「いちばん多いのはやはり老化からくる血管の弾力性の低下。血管が硬くなって弾力性がないと、物が詰まりやすくなる。それから生活習慣。いつも言っているように肥満、運動不足、ストレス、タバコなど」
 
―――心臓病でほかに気をつけたいことは?
「心臓病には、生まれつき心臓の弁の回転が悪い人、心臓に穴が開いているという人などの先天的な心疾患があります。あと、途中から、風邪をひいたりした時に、たまたま菌が心臓の膜について、心臓の弁の動きを妨げ、心臓の締りが悪くなることもあります。それと、老化による心臓弁膜症。弁膜症の怖いところは、心臓の弁のところに血液の塊が溜まり、それが流れていって脳に詰まること」
 
―――これを治す方法は?
「血液を溶かす、サラサラにする血栓溶解剤でワーファリンというのがあります。これは確かに中風にならない。脳血栓、脳梗塞にもならない。血液に溜まったカスや塊を溶かしてくれる。しかし、あまり飲む続けると逆にサラサラになるから出血しやすくなる。そもそも血管が弱っているところに急に血流が良くなれば、血管の表皮が破れて出血しやすくなる。脳は詰まったって困るけど、出血しても困るんです。どっちにしても血管が急に流れなくなるから、どっちにも同じ中風の症状が出る。ま、いいことはふたつないということです」
 
―――なるほど。やはり副作用があるんですね。そこでSODなのですが、SODは効果的なのでしょうか?
「SODを飲んでいれば、血管の弾力性が衰えにくくなるし、弱っている人は強くなるから非常に有効。ただ、心臓の疾患で、SODを飲んではいけない人というのがまれにいるんです。それはマグニー石のサンドバスも同様」
 
―――それが今回、ご質問いただいた、SODは脳血栓には有効ですが、心筋梗塞にはあまり・・・といのはどうしてかにつながるんですね?
「いけないのは先天的な心臓弁膜症のひとです。弁膜症は、血液が心臓の中に入っても出す弁がうまく作用しないから、なかなか血液が心臓から出ていかないんです。そんな人がサンドバスに入ったり、SODを飲むと、血液の循環が良くなるから、心臓にどんどん血液が送り込まれて、うまく出ることができないで苦しくなる。SODは本当に血の巡りが良くなるから、先天性の心臓の病気の人は控えたほうがいいね。ただ、弁膜症の人は、1日に2包くらいなら飲んだほうがいい。免疫力をつけるためにも」
 
―――ではSODの効果がてきめんなのはどういった心臓疾患なのですか?
「脳の血管が詰まる、脳血栓、脳梗塞の人は、血液の流れがよくなるからいいですね。1日に8包、9包くらいは飲んだほうがいい。うちの患者さんで12包飲んでいる人もいます。その代わり、脳出血には効かない。出血しているくらい流れているわけだから。効かないとはいっても、SODで流れがよくなっても、新しい出血を起こすことはないですよ。悪くなることはない。他の臓器のことを考えたら飲んだほうがいいんです。とにかく、SODを飲んでサンドバスに入れば間違いなく血管に弾力性が蘇る。効きすぎて、血流が良くなりすぎるから、弁膜症の人は気をつけてということです」
 
―――次に、美容室を営む男性の方からのご質問で、頭髪の少ない人に対して、SODの発毛、育毛などの有効性についていただきました。
「僕は頭髪や美容に関してはまったく門外漢なのですが、身体のメカニズムからいうとSODは頭髪や美容にはかなり有効だと言えます。つまり、すべては活性酸素に対する抗酸化力と代謝、免疫力を上げ、血流を良くすることが必要なんです。それにはSODがいちばん効果的なんです。C型肝炎の患者さんが先生、SODで肝炎は一進一退なんですが、なぜか髪の毛が生えてきたんです≠ニいって喜んでいましたよ。こういうことはよくありますよ。入院の患者さんは大量にSODを飲んだり、サンドバスに入ったり、うちの生薬を飲んでいますから、体全体が若返るんですね。あと、SODで顔立ちは良くならないけど(笑)、肌はきれいになりますよ。弾力も出てくる。これも間違いないですね」
 
   抜け毛の原因まで探っていくと、なるほどとうなずけるお話です。
   薄毛、抜け毛にはいくつかの原因があります。ひとつは、生活習慣。バランスの良い食事、規則正しい睡眠、適度なスポーツ、ストレスをためない、深酒、喫煙はしないなど。これらのバランスが悪いと体の老化が早まります。次によく言われるのが遺伝です。これも確かにあるのでしょうが、大きな要素は、上記の生活習慣も遺伝するということです。親がバランスの悪い食生活をして育てば子供も大人になったとき同様になりがちだからです。
   そしてもう一つが血行です。丹羽先生は、実はこれが最も重要だと言います。
   体中を巡っている血液は、酸素や食事などで摂取した栄養を身体の末端の細胞にまで運ぶとともに、各組織でできた老廃物や二酸化炭素を腎臓・肝臓・肺へ運ぶ役割があります。ですから、運動不足などによる自律神経失調、糖分・塩分の摂りすぎなどが原因で血行不良を起こすと、体内に栄養が行き渡らなくなるうえ、老廃物がたまり、体に悪い症状を引き起こします。
   なかでも、髪をつくり伸ばしていく毛母細胞は、体の中で最も活発に細胞分裂しており、それだけ大量の栄養を必要とします。もともと頭皮の温度は平均体温よりも2度前後低く、血液が流れにくいところえもってきて、さらに血行不良にでもなれば栄養補給がとどこおり、細胞分裂の活力を失い、抜け毛を促進しかねません。髪にとっては、頭部の血行の良し悪しはまさに生命線ともいれるほど重要なのです。

 


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