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脳脊髄液減少症・線維筋痛症・痛風・頚椎症性脊髄症 |
レポート 040 |
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脳脊髄液減少症・線維筋痛症・痛風・頚椎症性脊髄症 | |
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脳や脊髄は無色透明な脳脊髄液で満たされ、その液は脳内を守るショックアブソーバーのような役割をしていることが分かっています。その液が減少することによって、めまい、頭痛、腰痛、頚部痛、手足の痛み、耳鳴り、聴覚過敏、顔面痙攣、味覚や嗅覚の異常、自律神経失調症など、様々な症状が出ます。ですから、他の疾患に間違えられることが多いのが特徴です。極度の倦怠感、睡眠障害、免疫異常によるアトピーの悪化、子宮内膜症の悪化、などもあります。脳脊髄液減少症はひとつの症状のみを訴える患者さんは少なく、いくつかの症状が組み合わさるのも特徴です。 さらに交通事故、スポーツ外傷、転倒転落、出産などで上記症状が出ている人も脳脊髄液減少症の疑いがあります。 そんな脳脊髄液減少症の方から、この疾患にSODは効果があるのか、またどれくらい飲めばいいのかという質問をいただきました。 丹羽「この疾患は、SODが効く人と効かない人がいます。それは原因によるんです。外的な要因、交通事故や怪我などで漏れ出たりしている場合はSODを大量に飲むと効きます。しかし、脳脊髄液を作る力がない場合は効きません。1日に12包から15包、1ヶ月飲んでみてください。それで効果がなければ後者ですね。ブラッドパッチという治療法で7割はある程度改善されるようになりました。これは自分の血液を注入するので副作用はないのですが、炎症を誘発するので1ヶ月くらい痛みや発熱、吐き気に見舞われます。問題なのはその症状を軽減するためにステロイドを使用したりすること。ここでSODを多めに飲むのは有効ですね。しかし、線維筋痛症の患者さんはブラッドパッチはやってはいけない。よけいに悪くなります」 その線維筋痛症ですが、実は、息子さんがその疾患に加え、B型肝炎、鬱病を併発したという方のご家族から質問をいただきました。その方はいろいろな病院を転々とし、様々な治療をしたのですが良くならず、自殺されたそうです。ご家族は最後にSODにいきつき、ひょっとしたらと思われたそうですが、息子さんは疑心暗鬼で何も受け付けない状態だったそうです。ご家族はその勘が正しかったかどうかを知りたいと、手紙を下さいました。 線維筋痛症とは、全身の広い範囲にわたって痛みを感じる病気です。リウマチに似ていますが、リウマチのような関節の腫れや変形はなく、一般の検査では目立った異常はみつけられないのが特徴です。直接、命に関わる病気ではありませんが、痛みのために日常生活や社会生活に支障をきたすこともあります。 あまり知られていない病気で、日本ではようやく名前が知られたところです。なので医療関係者にも認知度が低く、なかなか診断がつかなかったり、気のせい、なまけ病などで片付けられてしまうこともあります。原因や治療法なども解明されていない難病です。 中高年の女性に多く発症しますが、若い世代の発症もあり、最近は幼い子供の患者も見つかっていると言います。症状は、首から肩、背中や腰、おしりなどの体感部、太ももや膝、下肢などの痛みやしびれ、こわばり感、または目の奥や口腔の痛み、頭痛など、様々な痛みの症状があります。痛みの箇所や強さは人によって異なり、その箇所が移動することもあります。また、気候の変化や過労、ストレスなどでも痛みの度合いが強くなったりします。 体の痛み意外にも睡眠障害、疲労感、抑うつ感、不安感、便秘、下痢、腹痛、頻尿、膀胱炎など様々な症状を伴うこともあります。 お手紙を下さった方の息子さんも、鬱病になられ、さらにB型肝炎も患い、苦しまれたようです。 この線維筋痛症について先生に話を伺ってみました。 丹羽「この疾患は最近、よくあるんです。リウマチが筋肉にきたもので、すごく痛い。膠原病とも似ている難病です。これにはSODは効きます。始めは12包から15包くらい飲み、改善されてきたら減らすと良いです。ストレス、環境汚染、寝不足、食生活の乱れなどが重なって、本当に難病が増えています。これからもっと増えるでしょうから、まずは日ごろからSODで予防しかないです」 お手紙をくださった方への返答になっているかどうか分かりませんが、線維筋痛症という疾患にSODは有効ということでした。 次にいただいたご質問は、痛風についてです。 痛風、文字通り、風が吹いても痛い病ということから病名がついたとされているこの病、ほとんどが男性に見られる疾患です。ストレスの多い職場で不規則な食生活を送っているのは男性だからでしょうか。医学的には、痛風の原因である尿酸の血液中濃度が女性は男性より低いからです。これは、女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるからです。 痛風は西洋では古代エジプトから発掘されたミイラの関節のなかに尿酸塩を発見したといいますから、紀元前からあった疾患と言えます。ところが日本では明治以前にはなかった病気でした。安土桃山時代に日本を訪れたポルトガルの宣教師が日本には痛風がないと報告し、明治の始めに訪れたドイツ人医師も日本には痛風がないと記録しています。その痛風が日本に現れたのは明治以降で、増えたのは戦後、1960年代に入ってからでした。現在は全国に数十万人の患者がいると推定されています。痛風は贅沢病とも言われ、飽食な食生活が原因のひとつです。明治以前は一汁一菜という質素な食事を常としてきた日本人が、明治以降、特に戦後、食生活が欧米化され、動物性タンパク質を摂るようになったために増えた病気です。 症状は、ある日突然、足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛み始めます。その痛みは激烈で、2、3日はまったく歩けなくなるほどです。症状は発作的に起こり、1週間から10日ほどで治まります。しかし、半年後くらいに再度痛みに襲われます。この周期を繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れ始め、発作の間隔が次第に短くなっていきます。そうなると関節の症状だけでなく、腎臓などの内臓が侵されるようになります。 痛風の原因である尿酸は、人体のなかに一定量あり、血液などの体液に溶けて循環し、尿として捨てられます。ところがなんらかの原因で血液中の尿酸濃度が上がり、飽和状態を越えると、体内に蓄積されます。溶けなくなった尿酸はナトリウムと塩を作り、結晶になります。結晶は関節の内面に沈着していきます。痛風発作は、この尿酸塩に対して体内の白血球が防御機能を発揮して攻撃するときに起こるのです。さらに尿酸塩は他の臓器、ときに腎臓に溜まりやすく腎疾患に注意が必要です。また心筋梗塞、脳血管障害などの生活習慣病を合併する可能性も高いのです。 尿酸というのは、炭素、酸素、水素の分子からできた化学物質で、プリン体と呼ばれる物質のひとつです。尿酸はこのプリン体の老廃物であって、プリン体のゴミ処理問題がうまくいかないと痛風になるわけです。 そこでSODです。効果があるかどうかという質問をいただいています。質問を下さった方は、大豆、豆腐などの豆類を食べてはいけないと医者から言われたそうですが、SODの成分に豆類が入っているけれど大丈夫なのでしょうかと。 丹羽「痛風に関しては、SODが効かない人がまれにいます。その見極めは飲んでみないと分からないのですが、最低でも1日に4包以上飲んでみてください。痛風というのは足の先の関節が痛くなるのですが、痛くなくて尿酸値が高い人は医者の薬を飲まないこと。SODを飲むように。痛んだ場合は医者の薬とSODを併用すること。大事なのは食事。肉類はダメですね。なかでも特に豚肉。痛風にはこれがいちばんいけない。あと、豆類は大丈夫。昔は豆類に含まれるイソフラボンがいけないといっていたが、今は違う。大豆類は痛風にまったく関係のないことが分かっています。とにかく、SODをちゃんと飲んで、肉類を控えることです。さらに豚肉は絶対に口にしないこと。だいたい痛風になるのは、肥満と肉好き。あと、プリン体を多く含んだビールなどのアルコールも良くない。焼酎、ウイスキー、ブランデーなどにはプリン体が含まれていませんが、アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がるので飲みすぎには注意が必要です」 最後は、手足に痛みやしびれがあり頚椎症性脊髄症の手術をされた72歳の方からですが、術後、足は良くなったけれど、手の症状はまったく良くならないとおっしゃいます。 頚椎は、加齢と共に椎間板が弾力を失ってクッションの役割ができなくなります。そうすると頚骨同士がこすれあって変形したり、骨の並びがずれたりします。このように頚椎に年齢的な変化がおこることを頚椎症といい、多かれ少なかれ年とともに誰でも起こることでこれ自体は病気ではありません。ただ、この頚椎症のために脊髄や神経が圧迫され、手のしびれ≠竍足のしびれ∞あるいは手足が動かしにくい≠ネどの症状が出てきた状態を、頚椎症性脊髄症あるいは頚椎症性神経根症といいます。手術をすることはまれで、ほとんどが内服薬と針、マッサージ、整体などで緩和治療をします。 丹羽「手術をしてしまったんですね。これはダメだ。頚椎症性脊髄症は手術をしてはいけないんです。手術をしないで整体とSODを飲むのがいちばんなんです。手術をしてしまってからのSODは患部には効かないでしょうね。ただ、SOD自体は活性酸素を強力に除去する抗酸化食品ですから、飲み続けたほうがいいでしょうね」 ということで、お手紙を下さった方には残念なのですが、この症状で悩んでいらっしゃる方の参考になればと思います。 |
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