ホーム丹羽療法 治療レポート > ストレス社会に激増!うつ病・不眠症 −薬の副作用は?−
 

 レポート 030


ストレス社会に激増!うつ病・不眠症
−薬の副作用は?−
 
   今回、SOD愛飲者の方から、うつ病について、その原因と処方される薬の副作用等についてのご質問をいただいたので、丹羽先生に伺ってきました。
   欧米ほどではありませんが、日本でもうつ病は社会の変化に伴い増え続けている症状のひとつです。うつ病は、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患です。ストレスなどによって、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、それによってうつ病が起こるといわれています。セロトニン≠ニノルアドレナリン≠ヘ脳の中で、意欲や活力などを伝達する働きをしているため、この働きが悪くなると憂うつ感などを引き起こしてうつ病の症状が現れるようになるといいます。しかし、ひとつの疾患としてまとめられないのがこのうつ病の特徴です。といのは、身体的に明らかな疾患があるわけではなく、本人の主観的な訴えによるものなので、他人による疾患の裏付けが出来ないことがほとんどです。ということは、必要もないのに過剰に反応して、多量の薬を服用すると、口渇、便秘、目のかすみ、排尿困難やめまいなどの副作用や、抗ヒスタミン作用による眠気、体重増加などが出ると言われています。抗うつ病は作用が複雑なので安易な服用は本来の脳の機能も損ない、深刻な副作用を招く危険もあるそうです。
 
―――うつ病などで処方される薬の副作用について伺いたいのですが?
「私はいつも、人間を苦しめる現代医療で、悪いものが三つあると言っています。ひとつは正常な細胞をも殺してしまう抗がん剤。もうひとつは抑えるだけで治しはしないステロイド。確かに効く。しかし、やめると元に戻るからやめられなくなる。そうやって続けているうちに副作用で骨がぼろぼろになって歩けなくなる。それと三つ目が抗不安薬のトランキライザー。(注1参照)患者さんがよく言う。頭が痛い、耳鳴りがする。食欲がない。夜眠れないと。それでいろいろ検査をしてみるけど、どこも悪いところはないんだ。そういうのを不定愁訴と言うのだが、とにかくたくさんいる。もちろん、環境も悪いし、ストレスも多い。とくにここ最近の景気悪化で社会不安が広がっていると、なおさら誰でも不安になる。人間関係のストレスも重なり、みんなノイローゼみたいになるんだ。調べても何も出ないけれど、自覚症状だけがある。そういうのを称して自律神経不安定症というんだ。それで神経科にかかると、医者は何をしてくれるかと言うと、トランキライザーを処方するわけだ。(トランキライザーにも多くの種類があり、名称も異なる)」
 
―――トランキライザーというのはどのような薬なんでしょう?
「みんな眠り薬。睡眠薬。だから常用しているとボケてくるから、そのうちに何もいわなくなるんだ。治しているわけでもない。不定愁訴の人は不眠症の人が多いでしょ?体がしんどいわけだ。だから睡眠薬を飲ませて無理に眠らせておけば文句を言わなくなる。いざ仕事をしようとしても、体がしんどくてだめなんだ。集中力がないんだ。それがトランキライザーなんだ。眠らせてボケさせるのが不定愁訴の薬なんだ。
   そんなあほなことはやめたほうがいい。大事な事は、適度な運動をして、ちゃんと汗をかいて、正しい食事を 3食ちゃんと食べ、そしてSODを飲んで体の新陳代謝をよくして、体の活性を高め、睡眠をとって、規則正しい生活に戻せと。それがいちばん大事。無理にぼかして眠らせて、しんどいから寝られない。しんどうからよけいに動かない。おまけに頭もあまり使わない。どんどんうつになっていく。人間というのは、ある程度、体を使って汗をかいて、肉体的に疲れて、ある程度、頭を使って頭が疲れると眠れるんだ。眠れないしんどいからといってじっとしていたら余計に眠れない」
 
―――でも、今、うつ病、不眠症の方はものすごく沢山いらっしゃいますよね?
「そうなんだ。うちもそれで薬漬けになった患者さんが押しかけている。だいたい、今、カウンセラーといのが流行っているというのもいけない。20年前はそんな職業は成り立たなかった。人間、誰だって悩みはある。苦しいからといっていちいち人に頼っていたら、自分で解決する能力や判断力、精神力がどんどんなくなってしまう。自分の心の悩みは自分で格闘して、苦労して、いろんなところにぶちあたって、そして這い上がって来いと。それがないから、人間力がどんどん劣っている。みんな狂っている。カウンセラーなんかいらないんだ。自分で解決しないと根本的な解決にはならない。カウンセラーも最後は薬を勧めるんだ。それら精神科の薬は、100%眠り薬なんだということを知っておいてもらいたい」
 
 
注1:トランキライザー

抗不安薬。脳神経に作用し、不安(恐怖)・緊張といった症状を緩和させる作用がある。睡眠時の緊張を緩和させる事から睡眠薬として利用される場合もある。パニック障害、不安障害、ストレス障害(PTSD、急性ストレス障害)など不安をともなう疾患に多く利用されている。また、症状によっては内科などでも処方され、手術の麻酔前に投与されることがある。

 


119