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レポート 028 |
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臓器移植と免疫力とSOD | |
免疫抑制剤を超える強烈な拒絶反応 | |
臓器移植の日本での歴史は50年を超えています。しかし、日本では長い間、脳死を死とみとめない傾向が強かったため、心臓死移植のみが行われ脳死移植への道のりは 97年まで閉ざされてきました。 1997年10月、臓器の移植に関する法律が施行され、本人が脳死判定に従い臓器を提供する意思を書面により表示しており、かつ家族が脳死判定並びに臓器提供に同意する場合に限り、法的に脳死が人の死と認められ、脳死移植が可能となりました。この法律は、臓器提供に関係なく脳死を人の死とし、本人の意思が不明であっても家族の承諾で提供可能な欧米・アジア・豪州jなどに比べて極めて厳しいものです。 おのずとドナー数は非常に少なく、欧米及びアジアの移植医療を行う先進医療技術を持つ国の中で日本は極めて臓器移植の数の少ない移植医療後進国になっています。 話が臓器移植といった大掛かりなものになりましたが、今回の丹羽先生のお話は、そんな臓器移植のときに使用する免疫抑制剤とSODとの不思議な因果関係についてなのです。 |
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免疫抑制剤を超える 強烈な拒絶反応 「臓器移植、とくに腎臓移植は、土佐清水病院でも20年以上前からやっている。当時はめずらしかったけれど、尿毒症になって、人工透析をしても10年か15年くらいしかもたない。しかし、移植をすると、体内に異物が入るわけだから人間の身体は拒絶反応をして、侵入して来た異物を体外に出そうとする。そうやってばい菌などがら身体を守るようにできているんだ。そこで免疫抑制剤というものを使うわけだ。読んで字のとおり、人間が本来持っている免疫力をなくさせる薬だから、移植した腎臓はなんとか体内にくっつくが、今度は免疫力がなくなっているんだから、別の病気にかかりやすくなってしまう。たいがいは移植から 5、6年で土気色になって亡くなってしまう。また、肝臓移植した患者さんが免疫抑制剤を使うと、1000人中100人が 7年以内に発がんして亡くなってしまう。実に 1割だ。 そんななか、もう20年くらい前からわかっていたことなんだが、SODを飲み続けて来た人が腎臓移植すると、その腎臓が強烈な拒絶反応に会ってしまうんだ。拒絶反応が強すぎて腎臓移植がうまくいかないんだ。免疫抑制剤を使っても、抑制されないんだ」 ―――それって、SODのおかげで免疫力がつきすぎた結果ということですよね。ある意味、SODの免疫力向上能力がすごいとも言えますよね? 「そうなんだ。そのうえ、うちの患者さんはSODを毎日キチンと飲み続けるんだ。身体にいいのがわかっているからずっと飲み続ける。だから、移植しなきゃいけない人には、手術前後のいっときだけSODをやめさせるしかない。そうして免疫抑制剤を効かせなければいけない。臓器がちゃんとくっついたら、今度は免疫力を上げるためにまたSODを飲ませるんだ」 ―――この現象は、臓器移植といった特殊な症状だけなんですか? 「いやいや、ほかにもある。しかし、基本的にSODをまじめに飲んでいる人は病気にかかりにくいから、あまりたくさんの例があるわけではないけれど、重症だった膠原病患者やアトピーの患者さんにまれに起こる。それはどういうことかというと、ステロイドや免疫抑制剤を大量に飲ませていた膠原病患者がうちに来ると、まず時間をかけて少しずつ僕の薬にすり替えて行ってなんとか退院させるわけだ。そういう人たちが、大きなストレスがあったりして、なんかの拍子に体調を崩すと、やっぱり元の病気が出てしまう。そんなときに、一時的に症状を抑えなければいけないから、ステロイドを少し使うわけだ。ところが、このステロイドや免疫抑制剤がまったく効かない患者さんが出て来た」 |
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正常な細胞が 元気になると ―――それは、SODを飲み続けた結果、免疫力が上がって身体がステロイドを跳ね返してしまっているということですか? 「そうなんだ。ステロイドや免疫抑制剤は、悪い細胞を抑えるが、正常な細胞も抑えてしまう。ところが、SODを始めとする僕の薬は、正常な細胞が元気になるから、免疫抑制剤やステロイドが効かなくなることがあるんだ。正常な細胞が勝ってしまうんだ」 |
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