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 レポート 024


−牛乳はいいの?悪いの?ほんとはどっち?−
愛飲者からの質問 E
 
   今回は、このところ賛否両論の牛乳のこと。小さなお子様を持つお母様からの質問も相次ぎ、改めて丹羽先生にきちんと説明していただきました。
 
―――先生は常日頃、日本人の体質に、肉乳製品は合わないとおっしゃっていますよね。そのなかの牛乳なのですが、賛否両論がありますが、実際のところどおうなのでしょうか?
「牛乳は怖いですよ。これも社会がいけない。薬がいけない」
 
―――というと?
「牛乳は大量生産しないと割に合わないんだ。普通、1頭の牛が 1日に10リットルの乳を出すとすると、実際にはホルモン剤を使って 50リットルも出している。ということは私たちは牛乳といっしょにホルモン剤も飲んでいることになるわけだ」
 
―――日本人は牛乳を飲まないから欧米人に比べてカルシウムが不足していて、カルシウムを摂取するのには牛乳がいちばんとWHO(世界保健機関)が発表しているのですが、どうなのでしょうか?
「日本人が主食としている米や大豆のなかにちゃんとカルシウムが入っているのだから、あえて牛乳でとる必要はないんです。そもそも日本人は牛乳に合う体質ではないのだから。それなのにどうして牛乳からカルシウムを摂らなければいけないんだ」
 
―――牛乳から摂ったカルシウムが他の食品よりも血液の中に吸収されやすいという発表がされていますが?
「血液の中に吸収されても、骨に吸収させるには、カルシウムだけではだめなんだ。骨に吸収されるにはビタミンDやKといったミネラルが必要なんだ。そもそもカルシウムは血液が酸性だと骨には落ちない。どれだけ摂っても血液中にプカプカ浮いて、腎臓からおしっこで排出されてしまうんだ」
 

―――ということは血液がアルカリ性なら骨になるんでしょうか。欧米人はアルカリだと?
「そう。加えてヨーロッパは水がアルカリ性の硬水だというのもある。血液が酸性なのに牛乳を飲み続けると、年取ってから石ができる。腎臓結石、胆石。どうしてかというと、牛乳を飲んでカルシウムが血液中にプカプカする。骨には落ちないから腎臓でろ過されておしっこで出て行く。ところが年を取ると腎臓のろ過装置が老化してうまく作用しなくなる。そうするとカルシウムが溜まって石になるわけだ。プラス、ホルモン。ホルモンは怖い」
 

―――以前、乳がんのことをうかがったときにホルモンの怖さをおっしゃっていましたが、それと同じことですよね。欧米人女性に乳がんの発症率が高いのは、ホルモン漬けになった肉乳製品を摂っているからだと?
「そうそう。乳がんというのは女性ホルモンの過剰摂取によって乳腺が刺激されてできるものなんだ。だから、昔は日本人は50歳すぎて乳がんになる人はほとんどいなかった。生理が終わり、女性ホルモンが出なくなるのだから。ところが食生活が変わり、50歳すぎても肉乳製品を食べるようになったものだから、それらに残留しているホルモンや環境汚染の影響で乳がんがものすごく増えている。なのに年をとると骨粗しょう症になるからと言われて年寄りが牛乳を飲むのはとんでもない」
 
―――カルシウムはお米と大豆類でまかなえるんでしょうか?
「十分。そもそも納豆はカルシウムだけでなく、カルシウムが骨になるのに必要なビタミンKも含まれた、最高の食品なんだ。それと、寝不足、過労、ストレス、甘いもの、脂っこいもの、これらはすべて血液を酸性にする。だから、ちゃんとした生活をすることに尽きるわけだ。自己管理がちゃんとできていれば、牛乳も肉もある程度は摂ってもいいんだ。とくにホルモンを使っていない牛の肉や乳はいい。ところが、自己管理できないで牛乳を飲めば石ができるだけ。がんになる要素増えるだけ」

   今回、先生にお伺いしたところ、丹羽先生が実践されている「ちゃんとした生活」がいかに大切かということを改めて教えられました。

 


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