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 レポート 021


活性酸素と難病との関係
丹羽先生に聞きました
 
   [難病情報センター]によると、難病は医学的に明確に定義された病気の名称ではありません。いわゆる『不治の病』に対して社会通念として用いられてきた言葉です。そのため、難病であるか否かは、その時代の医療水準や社会事情によって変化します。
   例えば、かつて日本人の生活が貧しかった時代には、赤痢、コレラ、結核などの伝染病は『不治の病』でした。その当時は有効な治療法もなく、多くの人命が奪われたという点で、これらの疾病はまぎれもなく難病でした。しかし、その後日本人の生活が豊かになり、公衆衛生の向上、医学の進歩および保健・医療の充実と共に、これらの伝染病は、治療法が確立され不治の病ではなくなりました。
   しかし、治療が難しく、慢性の経過をたどる疾病もいまだに存在し、このような疾病を難病と呼んでいます。
   難病については、昭和 47年の難病対策要綱に、【(1)原因不明、治療方針未確定であり、かつ、後遺症を残す恐れが少なくない疾病  (2)経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家族の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病】と定義されています。
   現在、特定疾患として指定されている難病の数は123症に及び、おそらくその数は増え続けていくと言われています。
 
   丹羽先生はそんな原因不明、特効薬なしと言われている難病の原因を、何年も前から突き止めていました。
「増え続ける活性酸素であり、それを増やす原因は、環境汚染、食生活、ストレスといった現代人特有のもの」
 
   先の講演でも
「1970年、この年に地球が変わりました。アトピーの大人の全身の重症患者が出始めたのもこの年。昔日本になかった難病、奇病がどんどん出始めたのもこの年。地球の環境汚染がどんどん、どんどんひどくなり汚染が飽和状態になったのも、この歳。
どんな環境汚染物質が、がん、膠原病、アトピーに悪さをするのかと。そこで発見したのが活性酸素です。
当時はこれを提唱していたのは世界中で私だけ。これはもともと人間の体にあるものです。カビやばい菌が入ってくるとそれを叩いてくれるもので非常に大事な酵素だった。ところが、活性酸素は、出来すぎると人間の体を攻撃するんです。1970年あたりから体内に環境汚染物質、化学物質が、入って活性酸素をどんどん作り出し、人間の体を攻撃し始めたんです。それに対して神様はちゃんと防御機能を与えられていまして、人間の体のなかには、カビやばい菌が入ってくると活性酸素がそれ行けと出てきて、カビやばい菌を殺してくれる。活性酸素ができすぎて人間の体を攻撃し始めたら、神様は体のなかにSODとかカタラーゼ、ビタミン剤(C,E,A)などの酵素を与えられて、できすぎて人間の体を攻撃し始めた活性酸素を取り除いてくれていたんです。1970年までは。
ところが1970年を機に、体外でいろんな環境汚染が出てきて、どんどん毒性の強い活性酸素を作り出し、神様が与えてくれたものでは間にあわなくなった。それでがん、膠原病、リウマチ、アトピーなどの難病がどんどん増え始めたんです。

そこで、どんな環境汚染物質が活性酸素を生み出すかということを臨床血液学会で発表しました。
ゴルフ場、みかん畑などに散布する農薬、除草剤、殺虫剤。これらをばら撒き、雨が降って土にしみこみ、川に流れ、その水を浄水場で太いポンプでくみ上げる。それをろ過して、殺菌して水道の水としてみなさん飲んでいる。ごく微量を、毎日、5年、10年飲み続けると、皆さんの肺や肝臓や腎臓の細胞のなかの核の遺伝子にたまって遺伝子を傷つけて発がんするんです。

活性酸素を出して、がん、膠原病、リウマチ、アトピーを発症させる環境汚染物質のいちばんの元凶は窒素酸化物(NOX)です。これが活性酸素をどんどん出し、がん、膠原病、リウマチ、アトピーの原因になる。この窒素酸化物は何から出るかというと、鉱物油です。鉱物油を燃やした煙の中にどんどん窒素酸化物が入っている。東京、川崎、大阪などは窒素酸化物の渦の中。自動車の排気ガス。とくに重油を焚いたディーゼル車。製鉄工場なんかもみんな重油を焚いている。石油化学コンビナートも重油。そうすると、自動車、ダンプカーの排気ガス、工場の煙突の煙、これらがどんどん窒素酸化物をだして、どんどん活性酸素を作って、がん、膠原病、リウマチ、アトピー、難病のいちばんの原因になっているといことがわかってきた」
 
   と話してくれました。

 


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