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 レポート 009


肺がん
リンパに転移すると危険!環境汚染、排ガスがもたらす脅威
 
   ニュースを見ていて最近、気になる現象があります。
「中国からか?北九州に光化学スモックが」
「偏西風にのって黄砂が」
「日本海に打ち上がる廃品たち」
   急速な工業化によって発展し続けている中国から、様々なものが偏西風に乗って日本にやってきているのです。もちろん、中国の発展によって日本は食糧だけでなく多くの恩恵を受けています。しかし、かつて日本がそうだったように、いま、中国は急速な工業化の弊害として大規模な公害が発生しているのも事実です。
   今年のサミット(2007年)では環境問題が最優先課題として取り上げられ、世界的なスットプ環境汚染へ向かっています。が、しかし、東京都が廃止を促したディーゼル車が、中国や東南アジアで走っているというのも事実です。ガソリンの20倍もの窒素化合物などを撒き散らすディーゼル車。その汚染された空気が偏西風に乗って、また日本に来るというのも皮肉なものです。
   さて、そのことと、今回のテーマとの間に果たして因果関係があるのかどうかはわかりません。
   しかし、気になる出来事として頭の隅においていただいて、今回のテーマ、肺がんについて丹羽先生からお話を伺ってきました。

   最近、高齢者に急増中なのが肺がんです。60〜70歳のがん死亡原因のなかで肺がんの死亡率は、男性は 1位に、女性は 3位にランクされています。胃がんなどが減少しているのに比して肺がんは年々増加の一途をたどっています。
   その原因の一つとして誰もが挙げるのが喫煙です。日本でも公共施設や会社内での分煙化が急速に進み、社会全体で禁煙へと向かっています。それでも肺がんの原因は喫煙だけなのか、疑問です。

 
―――今回は、最近、がん死亡率の上位に上がってきた肺がんについてお願いしたいのですが、先生の診療所や病院ではいかがですか?
「うちでも増えているね。しかも、年々、がんは強力になってきている。昔は、がん体質の人が、胃がん、大腸がん、子宮がんなどを発症させるのと同じようなパーセントで肺がんも発症し、特別な原因はなく死んでいたんだな。なのにどうして最近、肺がんだけが増えてきたかとういうと、前にも再三言ってきている、環境汚染ですよ。自動車の排気ガス、工場の煙突から吐き出される煤煙、それらがみんな窒素化合物を排出している。窒素化合物は活性酸素を作り出すもと。その排気ガスなどが肺に入ってくるから、肺の気管支や細胞がアタックされ、痛めつけられ、細胞の核が突然変異して肺がんになっていく。それからもうひとつ、このような活性酸素を出す汚染物質があると、そのまま肺がんになる人と、汚染物質から自分を守ろうとする機能が働く人がいる。ところが、肺を守ろうとすると、肺の組織が硬くなるんだな。硬くなって繊維みたいになってくる。それが肺繊維症、肺硬化症で、最近、むちゃくちゃ増えている症例です」
 

―――肺繊維症というのはがんの一種なんでしょうか?
「いや、これはがんではない。でも、肺が硬くなって空気を吸わなくなるから、肺から酸素が体に回らなくなって苦しんで死ぬ。環境汚染で肺がんも増えたけど、肺繊維症、肺硬化症もめちゃくちゃ増えている。昔ね、僕らが医学生だった頃は、肺繊維症、肺硬化症があったら、膠原病の末期と思えと言われた」
 

―――やはり昔の肺がんは症状もいまほど重くなく、完治することも多かったんでしょうか?
「そうだね。今みたいに勢いが強くなかったですね。発症してすぐに死ぬというようなことはなかった。昔はゆっくりときて、3、4年は生きて、その間にだんだんとがんに占領されて死んでいったけど、今は、1年か1年半でどんどん死んでいく」
 
―――肺がんと診断されても助かる人というのは?
「いるいる。そういう人は非常に早期発見ができて、手術をして、どこにも転移していない人。これは生きることができる。こういう人は、抗がん剤も丹羽先生の薬もいらん(笑)。しかし、肺の横のリンパ線のどこかにひとつでも転移していたら、1年半から 2年しか生きられない。2年以上生きている人の確率はたったの 5パーセント。それと、肺がんはどこへでも転移するけれど、いちばん多いのが脳。中風、半身麻痺、脳卒中の症状が出る。肺がんになった人は必ず脳の検査をしたほうがいいですね。肺と脳にはチャンネルがある」
 
―――治療は?
「リンパにいっていない人は、手術だけで助かるけれど、リンパにいっていると、これはもう取りきれない。抗がん剤をやっても無理。苦しむだけ。丹羽療法をやっても、10人中 3人は死ぬ。4人は苦しまずに 3、4年持つかな。助かるのは残りの 3人くらいですね」
 
―――肺がんというと必ずタバコとの因果関係が言われますが、これはどのくらい危険なものなんでしょうか?
「昔は、タバコと肺がんの確率がものすごく取りざたされたね。確かに、タバコは肺で活性酸素を作るから、良くはない。しかしね、その量は、排気ガスなどの量に比べたらたかが知れている。タバコろいうのは24時間吸っているいわけじゃないでしょう?しかし、自動車の排気ガスは24時間吸っている。この違いですよ。タバコを24時間吸い続けたらクラクラになる(笑)。30分でも連続して吸えないでしょ(笑)。その違いですよ」
 

―――そんなことおっしゃるとタバコやめなくていいんだって思う人もいるかもしれませんよ
「あほやな(笑)、それは単なる肺がんにどっちが悪いかという比較で、どっちも悪いことはには変わらない」
 ―――タバコは血管によくないと?
「そうそう。タバコは血管をやられる。吸った瞬間に血管がキュッと縮まる。だから、脳卒中、心筋梗塞の危険が非常に高い。むしろ肺がんよりもそっちのリスクのほうが大きいかもしれんね」

 
―――いま、中国からの風が問題になっていますが、やはり、現地はすごいんですか?
「都市部の空気は極めて悪い。偏西風が吹いているから、日本に来るのはなんら不思議ではない。僕はね、5、6年前に上海に行ったとき、夜中に散歩しようと外に出てびっくりした。どの道を歩いても、排気ガス抑制フィルター(日本では装着義務)をつけていないダンプカーがいっぱい走っていて、ものすごい排気ガスなんですよ。もう、のどが一瞬でジーンとしびれて、外にいられないかった。あれはすごい。タバコの比じゃない。こればかりは気をつけろといっても、難しい。だから、日ごろから活性酸素を除去するSODを摂り、肉乳製品はなるべく食べないようにしていくこと。自己免疫力を高めておくことです」

 


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