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あなたの生活は悪玉酸素が発生しやすいか
発生しにくいかすぐわかるチェック表

   板倉弘重
 

喫煙や酒の飲みすぎを
さけ、野菜・果物・発酵
食品の常食が大切

の記事で述べたように、現代人は、活性酸素(悪玉酸素)を大量に発生させてしまう環境のもとで生活しています。

病気を防いで健康な毎日を送るためには、活性酸素の発生源となっている環境要因をできるだけさけることが大切です。
  もちろん、大気汚染のように個々人の努力だけでは解決できない要因もありますが、紫外線をできるだけさけるとか、誰でもできるでしょう。
  ところで、活性酸素を発生させる要因は、生活環境だけではなく、生活様式や習慣にも見つけることができます。
  まず一つめは、喫煙の習慣です。喫煙で問題なのは、受動喫煙といって、吸っている本人ばかりではなく、周囲の人にまで活性酸素の害を及ぼすことです。喫煙はぜひやめるべきです。
  次に飲酒の習慣ですが、これは喫煙と同じように、ストレス解消になるという人がいます。だからといって、飲みすぎや深酒は活性酸素を増加させます。お酒は、ほどほどに飲むようにしましょう。
  活性酸素を防ぐには、食生活の見直しが大切です。ふだんから、食べ物によって抗酸化物質を補給する必要があります。
  抗酸化物質を含む食べ物の代表といえば、野菜や果物、そしてヨーグルトや納豆などの発酵食品でしょう。食べ物の好き嫌いがあり、日ごろからこれらの食べ物をとる習慣が少ない人は、活性酸素が発生しやすい、いわばサビやすい体質といえます。そういう人が四十代になれば、抗酸化力はより衰えてしまいます。そうならないためにも、十代、二十代の若いころから、抗酸化物質の多い緑黄色野菜や果物、発酵食品などを十分にとる食生活を身につけたいものです。
  食生活以外では、ストレスが活性酸素を増やす最大原因です。現代人じゃ、職場でも家庭でも人間関係をはじめとする、さまざまなストレスに苦しんでいることが少なくありません。
  私たちの体はストレスに直面すると緊張し、わが身を守ろうとして防衛熊勢に入ります。すると、体内に異物が侵入したときと同じように、排除しようとして活性酸素が大量に発生するのです。

  

体のサビ度が三〇%以上の人は
生活習慣の
見直しが必要

  最近は、コンピュータやテレビゲームなどを長時間操作し、画面を見続ける人が激増しています。そのため、慢性的な疲労に陥り、せれも活性酸素の発生を招く結果になっています。さらに夜遅くまで機械を操作しつづけて睡眠不足に陥っている人も少なくありません。睡眠不足はストレスの大きな原因であり、活性酸素の大量発生を促します。
  また、ストレス解消や健康維持のために運動がよいとされていますが、あまり激しい運動をすると、酸素を取り込むたびに活性酸素が体内で発生します。したがって運動をするなら、汗をうっすらとかくような運動強度の弱いもの、例えば、速足歩きなどが最適です。
  以上のように、活性酸素の発生を抑えるには、ふだんの生活を見直すことが肝心です。そこで、まずはあなたの体のサビつき度をチェックする必要があります。右の表はその目安となるものです。ぜひ、チェックして、その結果に合った結成酸素対策を実行することをおすすめします。

体のサビ度チェック表

 
  あなたは活性酸素の害によって[サビ]はじめていないでしょうか? 以下の項目をチェックしてみてください。当てはまる項目の数によってあなたの体の[サビ]がわかります。
 

@食物の好き嫌い激しく、野菜はあまり食べない。
A果物が嫌いであまり食べない。
B朝食を抜いたり、食事が不規則だったりする。
C肉や魚はよく焼いたほうが好きだ。
Dくたくたになるほど熱中しているスポーツがある。
Eゴルフが好きで、週に3日以上ゴルフ場に行く。
F日に焼けた褐色の肌こそ元気のあかしだと思う。
G交通量の多い場所で仕事をしている。または、
   そうした場所に住んでいる。
H戸外で仕事をすることが多い。
I物忘れが激しく、持ち物をよくなくす。
J最近、寝不足が続いて体がだるい。
K愛煙家である。
Lイライラしやすく、気が短いほうである。

1〜3つ    サビ度→30%         
4〜8つ    サビ度→60%         
9つ以上  サビ度→危険レベル

 
  上のチェックで6つ以上の項目に当てはまった人は、以下のチェック表でも試してください。もし一つでも当てはまれば、あなたの[サビ度]は相当進んでいます。

A ときどき胸がギューッと痛くなる

心臓病の心配

B 少し歩くだけで足が痛くなるの
   で、ときどき休む

動脈硬化の心配

C 甘いものが食べたくなり、のどが
    渇いてよく水を飲む

糖尿病の症状

D ろれつが回らなくなって、めまい
   がする、手に持っている物を落
   としやすい

脳卒中の症状

喫煙
  タバコには、ニコチンやタールなど有害物質が多い。活性酸素の働きを確かめる実験中に、タバコを吹きかけると、抗酸化物質の働きが発揮されなくなることが、確かめられている。
  抗酸化物質の働きを抑えるというより、タバコの煙は大量の活性酸素を発生させてしまうために、あらかじめ投入した抗酸化物ではたりなくなり、活性酸素が増えすぎたためである。
  喫煙は、肺ガンだけでなく、心臓病の引き金になるので注意が必要。


最近、指定された場所以外ではタバコを吸えないようになった