僕が一生懸命に治療して、がん膠原病をなんとか助けた患者さんが、各地の診療所に何十人といます。おっちゃん、おばちゃん助かってよかったなと握手して帰る。ところがその人たちのなかで、また悪くなってころころと死んでしまう人がひとりかふたりいるんです。僕は、最初、薬が効かなくなったんだと思っていました。でも、本当に悪くなったのは10人中2人。あとの8人は悪くなっていない。このわけは何だと思います?みんな自己管理が悪い。どんな病気でも、治りたければ食いたいときに食って、寝たいときに寝て、ばけっとしていること。そんないい治療法はない。がん、膠原病、難病、アトピーにかかる人は、みんなそういう体質を持って生まれているんです。体質を持っていて死ぬまで病気が発病しない人はいません。死ぬまでに爆発しないでいる人は少ない。生きている間にその持って生まれた体質が爆発するかしないかの引き金はどこにあるかといわれたら、寝不足、過労、ストレスが重なるときです。アトピーの患者さんもすでよ。若いお兄ちゃんがアトピーでやってくる。うちで一旦治るのに、帰るとみんなまたぶりかえす。聞いてみたらみんな受験生。そらあかん。 |