[§3 「シミ・ソバカス・シワ」とSOD]

§3-3

シミ・ソバカスの有無は
SOD誘導能力の差が原因

丹羽靱負・土佐清水病院院長:激増 活性酸素が死を招く

 

シミが出来る人と出来ない人がいるのは?

 
  このような個人差は「体質」とか「遺伝」と言われますが、科学的には活性酸素とSODの理論で説明が可能です。
  活性酸素が体内で増加してくると、これを取り除くため、SODが上昇してこれを消去してくれます(これをSOD誘導能と呼びます)。
  すなわち、お肌に紫外線があたり活性酸素を生じると肌はシミやソバカスを形成しようとします。
  このとき、SOD誘導能の強い人は自らSODを増強して活性酸素の弊害を取り除きます。これに対して、SOD誘導能の弱い人は活性酸素になすがままにされ、シミやソバカスに悩まされます。
 
 

年齢の若い人ほどSOD誘導能は強い

 
 
同じ紫外線に当っても、若い人はSOD誘導能が強く紫外線から発生した活性酸素をすみやかに除去するため、シミ、ソバカスができなくてすみます。
  しかし40歳を越しますと、このSOD誘導能が徐々に弱まって、活性酸素を除去する力が弱くなりシミ、ソバカスができてしまうのです。
  また、過剰な活性酸素によって発生する代表的な病気も、大半がお年寄りのかかる病気が多く、これは歳をとってくるとSOD誘導能が低下するからなのです。

SOD誘導能の遺伝子的な差がシミ・ソバカス

 
  しかし、同じ年齢でしかも全く同じ条件で日光に当っていてもシミ、ソバカスの出来る人と出来ない人があります。
 これはSODは遺伝子の6番と21番に支配されていて、遺伝子的な差があるからなのです。
  ですから同じ30代の人が2人いても一人はシミ・ソバカスになるが、もう一人は全然そうはならず白い美しい顔でいるということはよくあることです。これは、二人のSOD誘導能の差となって現れたことが原因なのです。