[§1 身体やお肌を酸化する活性酸素について]

§1-1

成人病・老化・シミなどの
“元凶”活性酸素を消去して根治をもたらす「SOD様食品」とは?

丹羽靱負・土佐清水病院(京都大学医学博士):毎日ライフ

 

「自然」の中にあった回答のすべて

 
  各種の成人病、老化、そしてシミ・シワ。この3つを引き起こす原因に共通するものがある。それが活性酸素である。
  活性酸素は体内で不可欠な物質であるが、過剰に発生すると、細胞の機能を減弱させてしまうのである。
  この多すぎる活性酸素を除くことを治療に役立てようと長年研究を続けている医師がいる。早くから活性酸素に注目してきた丹羽靱負氏である。そして活性酸素を除去できるSOD様作用をもつ自然食品を開発し、現在治療にかなり

 

  
広く応用されるようになってきた。
  新しい可能性うぃ開いたSOD様食品は、すぐれた治療実績が報告されており、高齢化社会の進展とともに、今後ますます出番が多くなってくるものと思われるSOD様食品とその効果について、丹羽靱負氏に伺った。

 
 

老化をおこすのは活性酸素だった

 

老化のメカニズムを考えてみましょう

 
  老化を最初に感じるのはどういうきっかけだろうか?女性なら鏡の前で小じわやシミを発見したときかもしれないし、男性なら酒量が落ちたかなと思ったときかもしれない。
  科学がいくら発展しても、老化は避けられない現象である。しかし、なぜ人は老いるのだろうか。この人類共通の大きな課題について、さまざまな方向から今世界中で研究が進められている。
  老化の原因には多くの説があり、ある研究者たちは一定期間が過ぎると老化するようにあらかじめ遺伝子にプログラミングされているのだ、と考えている。
  また、体内で発生する因子や体外から入り込む因子が細胞内に蓄積し細胞の機能にダメージを与え、その結果として老化が進行すると考える説もある。
 
 

日常生活で活性酸素の危険性は増加する

 
  もちろん、呼吸によって肺に取り込まれた酸素と直接関係なく紫外線や細菌やウイルス、化学物質(加工食品、医薬品、農薬、殺虫剤、排気ガス、タバコ等)など人間に害を与える異物が体内に侵入した場合に、活性酸素が体内で発生する。
  異物の処理は食細胞に取り込まれて行なわれるが、食細胞が異物を溶かすために活性酸素を出すのである。さらに血管中で、酸素欠乏が起きる状態のときも活性酸素は作られる。

体内の活性酸素が老化を促進する一因!

 
  細胞を侵し老化を促進する物質、その1つとして注目を集めているのが丹羽氏が取り組んだ『活性酸素』なのである。
  活性酸素とは空気中に存在する酸素ではなく体内で発生する物質である。身近な例では、消毒に使うオキシフルも活性酸素の仲間といえる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
  人間の体が作り出すものが老化の原因となり自分で自分の首を絞めているようなものだ。
  ただし、活性酸素を老化が促進する物質と紹介したが、実は体を守るためになくてはならない大切なものなのである。

 
 

活性酸素はジキルとハイドの役割

 
活性酸素には長所と短所の二面性がある

 
  活性酸素は、体の毒にも武器にもなる。ジキルとハイドのように二面性をもつ。
  活性酸素は非常に反応しやすい性質があり。他の物質と結合しやすい。その働きで侵入してきた細胞やウイルスを破壊し、異物を溶かしていしまう。
 
 
 

 

 
  紫外線が動植物の細菌に役立つのも紫外線にあたると動植物の体内に活性酸素ができるからである。
  しかし「過ぎたる及ばざるが如し」というように、必要以上の活性酸素は正常な細胞までも溶かしたり、刺激してしまうことになる。
 
 

動脈硬化を招き脳疾患の原因となる

 
  さらに、脂質と反応して動脈硬化を引き起こす過酸化脂質をつくったりと、体内にさまざまなダメージを与える。
  「病気の95%は、活性酸素の出き過ぎが関係しています」と丹羽氏は言う。
 
 

活性酸素と過酸化脂質は諸病気の原因!

 
  活性酸素と、活性酸素がつくる過酸化脂質に関係する病気として、脳卒中、心筋梗塞、白内障、糖尿病、肝炎、腎炎、ベーチェット病、悪性間接リウマチ、川崎病、アトピー性皮膚炎、シミ、そばかす、冷え性、神経痛など、多彩なものが報告されている。過酸化脂質による血行の悪さが強く影響する病気が含まれる。